2017・思い出・3

Shs2

イワナ40センチ

大雨が降り、渓は増水中だった。
濁りが強まるまでに、増水で動いただろう魚を狙うことに。
 
強い流れの隙間を見付け、しばし粘っていたら。
 
流れに乗った仕掛けがツツッと横滑りした。
来たね、アワセを入れると、一気に流芯の下へ潜る。この手応え、間違いなく良いサイズのイワナだ。
 
増水中で流れが強く、下流に行かれるとかなりキツイ。
流れに乗られないよう、竿で動きを止めつつ、持久戦を選択。
 
・・・しかし、良型とのヤリトリではよくある話で、「そっちに行かれたらダメ」な方へ魚は行こうとする。何度か「ヤバイ」状況を耐えていたのだが、とうとう下流側に魚の頭が向いてしまった。
 
イカン、ここは勝負!
無理に引き止めようと、強く竿を絞った。
 
と、ここで、岩壁に竿が当たり。
 
 
パキン!と破砕音が。
そんなに勢いよくぶつけたワケでもないのに、アッサリと・・。
(キンキンに曲り、張った状態だったので、遊びが無かったのだろう)
 
穂先の1・5Mほどが落ちてきた。
何てこった、この短い竿?で、どうすりゃいいのだ??
 
 
一応、そっと引っ張ってみると。
 
瀬の前の岩にヤツはまだ着いていた。
しかしラインのテンションが復活したので、戦闘再開! またも下流に向かう。
 
大き目の岩を一つ、ドン!とヤツが落ちた瞬間。
 
持っていた1・5Mの竿?がバキバキバキッ!と4つくらいに粉々に折れた。
初めての体験だ。竿全体では耐えられた重さが、当たり前だが先端部だけではとてもじゃないが持ち堪えられない。こうも見事に粉砕されるとは。
 
 
流れていくラインを何とか掴めた。が、どうするか?
 
元は6Mの竿に、6Mのライン。
さっきよりももっと慎重に、そぉぉ~~っとラインを手繰ってみたら。
 
落ちた大石の裏にまだヤツが居る。よく止まってたな。
つまり、ここから約6M先だ。
 
 
瞬時の判断・・と言うか、アイディアが浮かんだ。
 
毛糸の玉のように、クルクルとラインを手に巻き付け、一気に自分から近付き(勿論、ラインテンションは掛けず)。
 
右手にタモ、1Mチョイまで巻いたラインを左手に。
 
大石の左手側から引っ張れば、抵抗して右側に出るかと、一気に勝負! 
 
グン!と左手の重みを感じると同時に、イワナが本当に頭を出した!!
よぉぉっしゃ!!
 
ザブン!と水飛沫を上げてタモ入れ成功!
 
Shs4
 
「獲ったぞ!!」
思わず声が出てしまう。
 
よくもやってくれたよ。
ブツけたのは私だけど、こうも竿を粉砕してくれるとは。
 
大イワナに逃げられるわ、竿折るわでは、泣けるとこだったけどね。
竿が殉職したのは残念、でもイワナがこの手に出来て本当に良かった。
 
今時の釣り竿は、本当に色んな意味でバランスが良いのだと、滅多に出来ない体験をさせて貰った。
 
 
河原でイワナ撮影をしていたら、見る間にドロドロの濁りが入ってきた。
ここまでか。時間的にもギリギリだったんだな。
 
嬉しくも憎いイワナをリリースして、帰路に。
 
心境は複雑な、印象深い釣行となった。

2017・思い出・2

Yth2

 
38センチ ランドロック・サツキマス
 
この魚は、水量やポイントの読みがハマっての出会いで、かなり好感触だった。そのヤリトリを含めて。
 
 
 
流芯が対岸の岩盤に沿い、手前が開けたトロになっている。
鱒類が着きそうなのは、流芯周りの深み。
 
まずは流れ込みを狙うも、反応は無い。
 
徐々に下流側に仕掛けを通すと、イワナが出た。
微妙な違和感・・ここでイワナとは? 更に下流側では、ウグイ、ウグイの連荘。
おかしいな。アマゴが出そうな流れに見えるのに。
 
深みが消えかかるカケアガリの、瀬肩でゴン!と来た。
 
アワセを入れると、白銀の魚体がギラリ! よぉし、出たな!!
 
そして始まるローリング、マズイな、すぐ下流は荒瀬。下れる河原も無く、ここで止めないと!?
 
どのみち下流に行かれたら寄せられない。
無理やり上流側に竿を寝かせて勝負!
 
しばし水面近くでバタバタと暴れていた魚が、泳ぎ始めた。
いいぞ、これなら何とかなる。
竿の角度と力加減を調整し、深場に誘導を試みるも、再び激しいローリング!
 
ダメだ、止まらない! そのまま白波の荒瀬に。
 
むぅぅ! これでは切れるか外れるか・・下れないので、上流側から引っ張るしかない。
 
水面でバタンバタンと飛沫が上がる。
何とかこの荒瀬の水底に沈ませられないか?
しかし竿は弓なり、テンションがキンキンに効いて、コントロール出来る状態じゃない。ラインを緩めたら、そのまま竿が伸されそうだ。
 
 
瞬間、三角波の上で、フッと魚体が宙に浮いた。
 
持ち上った・・ならば!
 
もうこれしか無い。抜いてやる!!
 
一気に竿を上げ、魚体を飛ばす。
こんなサイズを引き抜くのは初めての経験。
 
さすがに重くて自分の手元までは飛ばせない。
少し下流に、大きな石の裏にタルミがあり、そこに落とすよう、竿で調整する。
果たして狙い通り、ドボン!と音を立て、魚体が空中輸送された。
 
あとは駆け寄って取り込み。 よくハズれなかったよ・・・。
 
やや息が切れ、小刻みに体が震えていた。
イチかバチかとはいえ、たまたま上手く行った感じ。
 
Yth9  
 
荒瀬の白波から、この魚体が舞うのは迫力があった。
 
ライン フロロ07通し(ルアー用)
竿  ダイワ・遡P2 ショート・パワー7・2M
鉤  オーナー・スーパー山女魚8号
 
今時の道具類は想像以上に強い。
そんな事を感じた釣行だった。

2017・思い出・1

Hidoo1

 
64センチ ニジマス
 
4月初旬、陽気の良い日中、カゲロウ類?のハッチが始まった。
 
するとしばらくして、水深1M程度の瀬のあちこちで、ガボン!と派手なライズ音とともに、沢山の魚が!
 
何だ? 大きいのも小さいのも出てるぞ?
見た事が無い光景。魚の平均サイズがデカイ!
(羽化したカゲロウに、アマゴがそこら中で飛ぶのは見た事があるが、殆どが20前後だった)
 
私の立っている目の前で、魚種が分からないが、40~50クラスと見える魚体も居る。しかも何尾も!
 
そのうち一尾が水面を割った。大イワナだ!!
 
こりゃ、フライマンが見たら、涎出ちゃうんじゃないの?
私も毛鉤で攻めたいが・・出来ないし、道具持ってないし。
 
 
とりあえず、魚種不明ながら、大きい魚が出た筋に狙いを付けた。
 
そして数投、ココッ・・!とごく小さなアタリ。
 
反射的に即アワセをくれると、掛かった魚が一直線に対岸方向に!
 
グッと竿を絞ると、ガツガツッ!!と首振り。
 
 
これはニジマスの泳ぎだ。しかもかなり大きいか?
 
一気に瀬を登りかけたヤツは、反転して今度は下流へ!
ぬぅぅ・・強い! これは上流側から引っ張っても上げられんな?
 
竿を絞り、動きを止めようとしても、止まらない。更に下流へ走ろうとする!
 
イカン、竿が伸される! ここで竿を絞ったまま、瀬の中を走る。竿を伸されそうになって走るなんて、いつ以来だ?
一歩一歩、足の裏に伝わる重量感が凄い。魚の引きの重さごと着地してる感覚。
 
数M走ったところで、ヤツが一端止まった。竿の角度が変わったからか、今度は底に張り付くような抵抗を見せる。
 
なんつー力強さだコイツ。まだ姿も見えない。
最初のダッシュを捌いたものの、次はどう出る?
 
ヤツの選択は上流!
ビュウッ!とイト鳴りが聞こえ、流芯を登った所で、こちらも反撃!
竿を下流に絞り、魚の進行方向を無理やり変える。
 
果たしてヤツは、流芯から外れて手前に出た。
 
でけぇ・・!
さすがにまだ寄せられないか・・・? 
 
案の定、今度は流芯に乗って下流へ! どんだけ元気なんだよ?!!
また数メートルこちらも走る。
 
走る距離が徐々に短くなってきた。
これならあと数回、上下させれば寄るだろう。
しかし、掛けた位置から大分下らされた。そろそろ勝負掛けないと、下流の瀬はヤバい。
 
 
 
一回目の取り込み、タモに入り切らず失敗。
60センチ超す魚体に、私のタモ枠は30センチ。小さすぎる。
 
またも上流に行かれ、もう一度竿を絞る。大分力が弱ってきている。そのまま流れに乗って下ってきた。
・・ところを、一気に頭にタモをかぶせ、竿を放して、尾鰭を掴む!
 
 
獲った・・!
 
浅瀬に魚を上げて、まず竿を拾った。
 
Hidoo2
 
何なんだこの太さは・・。
64センチはニジマスの過去最大サイズ。
 
狙ってた魚ではなかったけど、印象に残る出会い。
瀬を走る際の重さが忘れられない。
 
Hidoo5
 
この日は↑のニジマスの前に、もう一尾、60センチの♂ニジマスを釣っていた。
これが出ていたので、掛けてすぐにニジマスだと分かった。
 
この♂の方は、ヤリトリよりも、水中で見えた時のワニ顔が印象的。
アリゲーターかぁ!?って口にしたほど。
こんな口曲り?ニジマスにも初めて出会った。
 
Hidoo6
 
70とか、80とか、とんでもないサイズを狙ってる人から見たら、まだまだな魚かも知れない。
だけど私は、狙ってなかったけど掛けちゃったのだ。
こんなサイズが掛かれば、狙ってなかった分、驚きがハンパない。 
 
1・よくもこんなサイズが居たな
2・よくも掛かってくれたな
3・よくも無事に獲れたな
4・しかも一日に2尾も
 
ニジマス達、ありがとう。と、初めて思った。
 
竿 シマノ・パワースペックHHH83-90
ライン 磯用フロロ1・75号
ハリ オーナー・本流キング9号 
 
何で↑そんなゴッツイ道具を使用したかと言えば。
昨年の同時期に、61ブラウントラウトを釣ってたから。
 
Dsc_de3 ←小学生の長男と一緒に
良くも悪くも何が出るか分からない釣り場では、相応の強度が無い釣り具は使えない。掛けたからには獲りたいのでね。イト切れとかは勘弁願いたいし。
そんなで、大ニジマスとの出会いと相成った。
 
 
狙ってたのは50以上の大イワナだったが。
ライズする姿は見たので、狙ってみたがガン無視された。
 
今も夢に出そうな光景・・。
あんなにも沢山の、しかも大きな魚が水中に居るのだと、幾重にも驚いた釣行だった。

釣り仲間と忘年会

Bnk

 
毎年恒例の渓流釣り仲間の集まりが開催された。 
 
私は毎年、会場に向かう途中で、キノコ探しに行く。
そして獲物が採れたら、集まった皆さんにお土産で配ったりする。今回はお渡しできる程採れなかったのだけど。。
 
 
集った友人には色んな遊びのスタイルの人が居る。
元々は渓流釣りで縁が出来た人たちでも、近年は海釣りしかしないとか、最近は渓流へ行く機会が減ったとか。
 
今回のメンバーに限らず、海の近くに住んでいる仲間には、山の幸は喜ばれることが多い。
特に請求するわけでも、されるわけでもなく、お互いの収穫物を交換したりして。
 
海の幸がクール便で届いたり、こちらからキノコや山菜を送ったり。
 
 
私は釣りと言えば、今では渓流以外はほとんどやらない。
それでも海の釣り話を聞くのも、それはそれで楽しい。
 
仲間が集えば、釣りの話は勿論、それ以外の遊びの事、仕事の事、色んな話題が出て、あっと言う間に時間が過ぎる。
 
 
正直、若い頃は、今回のメンバーとの交流には、少し違和感があった。
渓流釣りからの繋がりではあるものの、皆さんそこまで熱く取り組んでるのでもなくて、「緩い感じ」で遊んでおられたからだ。
若い頃の私はカンカンに頭を熱くして釣りをしていたのでね。
 
ところが、釣り場を離れて会話を交わすと、楽しみ方や価値観の違いで、色んな方向性がある事が解り。
その事に面白味を感じ、お付き合いさせて頂き、現在に至る。
 
その後年数が重なり、もう十数年。
失礼な意味でなく「緩い感じ」も今では解るようになった。
方向性が完全に一致する人など居ないし、経験値が上がれば、組し方は変わっていくもの。
 
私はシーズン中は渓流釣りを追い掛け、ちょっと浮気?して、山菜とキノコを。渓流オフにはメインがキノコ。
どこにどれだけのエネルギーを使うか、それは個々の自由。
 
 
楽しかった宴会の帰り道に、またも山に寄り、キノコを探す。
仲間と集うのも、単独で遊ぶのも、私はどちらも好きだ。
 
人が集まるのは、皆と過ごす時間が好きだから。
 
 
楽しいと感じる時間を過ごすことは、本当に大事。
今年も良い集まりだった。参加メンバーの皆さんには、今回も感謝。

昔は良かった?

Dsc_mooi7

渓流に限らず、良く聞くフレーズの一つが「昔は良かった」というもの。

年配の方々は、ダムも護岸もない、自然河川の時代をご存知なのだろう。
そうした自然溢れる景色で育った方が見たら、時として今の日本の山渓はいささか寂しいものに映る事は分かる。
 
渓流釣りにおいても、大物がどんだけ釣れたとか、数も沢山獲れたとか、そうした話は私も先輩たちから何度も聞いた。
 
 
現在はどうだろう?
そして良かった昔とは、どのくらい前の事なのか?
 
 
私は河川を含めた自然環境を考えると、生きてきた年月の中で、良くなった部分もあれば、悪くなった部分もある、と感じている。
 
ただしこれは、「釣りをする人間」の目線の話。
 
自分の立ち位置からの物見は、時として曲者で。
立場が変われば同じ事柄の見え方は違ったりする。
 
 
私は昭和40年代の生まれで、幼少時は「公害」が騒がれていた。
光化学スモッグや海のヘドロなど、山も海も空気も河川も、日本の環境がヤバかったのじゃなかったのか。
それ以前に遡れば、DDTを小学生の頭から振りかけてたり、空中散布したり。
これらはほんの一部の話で、こうした部分だけ見れば、「昔」はどうだ?
 
 
先に書いた「良くなった部分」とは、幾つか思い付く中で、あくまで釣り人目線で。
 
まずは公害問題が鎮静化したこと。
良くなったと書くには問題ありかもしれないが、深刻な水質汚染が起きた河川では、当時は釣りどころでは無かったはず。
 
沢山のダムが出来て、流路は分断されたが、今ではそこを住処とする魚が居る。
広大な湖の出現で、大型の渓魚が育つ。個体が大きくなれば、一個体から沢山の子孫が生まれる。
その魚は本来のその地の姿とは違うかもだが、大型が育まれ、多くの魚が繁殖する環境は、現代では貴重だとも思える。 
 
 
悪くなった方では。
場所にもよるのだけど、魚が少なくなった、もしくは居なくなった。
 
護岸に固められた里川、砂防堰堤などで分断された渓流・・
私自身、好きで通った渓流の幾つかが、河川工事で潰れたのを見てきた。
 
漁協の努力もあり、魚族が増えている渓もあると聞く。反面、本当に漁協の管理がされてるのか、疑いたくなる河川もある。
 
悲しいかな釣り人は、「釣る」ことでしかその実感が湧かない。
以前より釣れれば魚が増えたと感じ、釣れなければその逆だと。
更には釣れてくる魚が、養殖魚なのか、自然生えなのか、魚質はサイズはと、色んな観点が絡む。
個人的には、地域ごとの固有の姿型を色濃く残す魚が増えて欲しい。
 
 
 
スイッチ一つで明かりが点り、水道の蛇口からは水が出る。
この国での現代で当たり前な光景は、自然に負荷を掛けて成立している。
 
住んでいる家は元々山林だったし、道路は山を切り開いて敷かれた。
 
人の生活の利便性と、自然の荒廃はどうしてもリンクする。環境保全と生活の、バランスが取れる点があるのかもしれないが、無学な私ではそんな難問には答えられない。
 
 
自然はその全てが繋がっていて、何の無駄も無い。
ところが人の思惑がそこに入ると、状況が変わってしまう。
沢山の魚に出会いたいと言う釣り人の想いも、そんな一部なのだろうか。
 
 
昔は・・
 
自然環境が良好な時は、人の暮らしは不便さもあったろう。
それは釣り人にとっては垂涎の環境だったのかも知れないが。
 
 
現代は・・
 
利便性が増し、お金も時間も掛けずに、様々なサービスを受けられる。
その負担は魚族だけでなく、自然に生きる様々なものたちが負ってくれてる。
 
 
 
渓魚が釣れれば嬉しい。そして大きくて、自然美を纏う個体との出会いに喜び、現代の渓流釣りをしてる私。
 
「昔」は道具類は華奢だったはずだが、それ以上に魚が多かったのだろう。
 
テクノロジーの進化で、私のキャリアでさえ、以前は考えられなかったような、驚きの強度を持つ道具類はザラにある。
当然ながら、こと釣り道具に関しては、釣り人側に有利な環境が整っている。こればかりは「昔」より「今」の方が良い時代のはずだ。
 
全ての事柄が、全ての人や物に良い時代があれば最高だけども、過去にも未来にも、そんな状況はない。何かが良くなれば、別の何かが悪くなるから。
 
それでもやはり。
人の手が全く加わっていない「昔」のような自然河川があったら、どんな釣りが出来るのか、想像だけはしたりするのだ。

キノコ案内

Yan3

ちょっとした縁で知り合えた釣り人と、キノコ採りに行くことになった。
キノコ採りをしたことが無いとのことで、3名を山へ案内する格好。
 
道中も山の中でも、話題となるのは殆どが釣り(とキノコ)。釣り熱が入った人の話は止まる事が無い(笑)。
 
今回は釣りキャリアの長い、達者な方々。
経験豊富な方のお話は、いつも楽しく、そして勉強になる。
 
そこで、使用する道具類の話題があった。
 
 
極端に細い、あるいは太いラインは如何なものか、というネタ。
 
Yan2
 
ラインが細ければ、掛かった魚に切られる率はどうしても上がる。
それってどうなの? 
また逆に、絶対切れない太さのラインは、掛けてしまえば釣り人に有利に働く。
これもまた、どうなの?って話で、相手になる魚と対等じゃないと言うか。
 
ざっくりまとめると、伺った意見はこんな感じ。
 
ここらは個々の感覚で、自由で良いのだけどね。仰ることは良く分かる。
他の人の意見を聞いてみると、あらためて違う見方や考え方があるのだなと、なるほどと納得したりもする。そしてこんな会話の中に、その人がどこに拘るか、釣りへの取り組み方が出てるとも想う。
 
Yan1
 
さて、肝心のキノコ採りの方は。
 
状況は良いと見ていたのだけど、思いの外発生が少なく、やや苦戦・・。
 
釣り人同士で河川を見ると、あの流れがアマゴに良さそうとか、こっちはダメそうとか、そんな会話になる事が多い。
キノコの場合もこれに似ていて、樹上生のキノコの場合は「木」を見るのだし、地上生のキノコなら「地面」をと言う具合で、それが何の木で、どんな地面で、となってくる。
 
とりあえず私が見付けて、こんな場所に出るんですよ~と『ポイントの解説』をする。
釣り人には釣りに擬えて説明すると効果的みたいだけど、どこまで分かって貰えたかは不明(笑)。
 
Yan4
 
少ないながらもそこそこに収穫が出来、何より皆さんが楽しそうだったのが良かった。案内人として一安心だ。
 
「今度は釣り場で遊びましょう」と約束してお別れ。
良い縁を頂き、また楽しみが増えたことに感謝♪

9月のアマゴ

Dsc_1bam1

渓流釣りにハマり始めて数年した頃、初めて婚姻色の鼻曲りアマゴの写真を見た。
爬虫類のような口、盛り上がった背中、赤く染まった体色・・・!!

その格好良さに驚き、自分も釣りたいと、強く想った。
 
 
何処に行けば、そしてどうすれば、あんな魚に出会えるだろう?
 
初めはそれが「成熟した個体」だとすら、知らなかった。
春先から秋まで、そんな魚を何の当てもなく探し歩いて、その気配すら見えず。単に無知だったなと、懐かしく思える。
 
当時はまだ、「尺」を超す魚との遭遇が、シーズンを通してあるかないか、そんな頃。
色々と話を聞いたり、自分でも調べたりするうちに、求めるアマゴの姿は秋のものだと、やっと知ることになる(*補足事項を後述)。
 
 
禁漁まであと2週となった9月に、ソレは出てくれた。
 
サイズは34。
水面に顔が出た時、最高潮に興奮し、震えそうになりながらの取り込み。
 
憧れ続けて、とうとう出会えた、鼻曲りのアマゴだった。
その時は河原で吠えるほど喜んだものだ。「ヤッター!」だか、「ヨッシャー!」だか、何と言ったか覚えが無いけど。
当時の私には、「宝物」に出会えたくらいのインパクトがあった。
年数が過ぎた今も、記憶に強く残る釣りシーンの一つになっている。
 
 
そして今も鼻曲りアマゴは、釣りの至上の目的であり続けている。
 
2月の解禁から、春~夏の間も、もっと言えばオフシーズンの鮭釣りも、全て成熟したアマゴとの出会いをイメージして釣っている、それが私の渓流釣り。
 
何故なら私の場合は、出会えた際の感動の度合いが、秋のアマゴに対して格段に高いからだ。
優劣ではないが、メスよりオス。あの「戦闘能力の高そうな顔付き」と、「魚体の色彩」を追い求めて止まない。
大きくて美しい個体は、どの季節に釣れても嬉しい。でもやはり9月の成熟個体に強く惹かれる。自分でも不思議なほどに。
 
 
時期ごとに渓魚は居場所や性格・性質を変え、そして姿型をも変えている。
どの季節も釣りに気を抜くつもりはないが、一番気合いが入るのは9月。
もう食欲が下がり、「婚活」に忙しいアマゴ達は、夏までとは違ったアプローチが必要になる。ペアリングしている個体など尚更。
 
 
婚姻色の最終形態のアマゴは、産卵行動の後、殆どが死ぬ。
稀にその後も生き延びる個体が在るそうだが、少数だろう。
(*一説に、成熟していても、何らかの理由で産卵行動に参加しなかった個体は、次の年に成熟個体のシェイプのまま、渓を泳いでいるのだとか。つまり秋でなくても、出会いの可能性はある。)
そのままそっとしておきたいような、しかし出会いたいとの釣り欲が勝る。
 
 
毎年コンスタントに何尾もの秋アマゴを釣る人も居る。
私はそこに少しでも近づきたい。
 
これまでに婚姻色に染まった個体には、何度か出会ってきた。
その度に感動し、その感動は、何尾出会っても薄らぐ事が無い。
 
また自分の釣果以外でも、写真で見る機会も今までに沢山あった。
 
すると同じく「婚姻色のアマゴ」にも様々なタイプが居ることが分かる。
 
贅沢を言い始めればキリが無いのが「趣味」の世界なんだろう。同じ婚姻色の時期なら、自分が好みのタイプを釣りたい。
 
 
それは鱗の反射が消えた肌を持つ個体。
 
『鱗の皮下埋没』なんだそうだ。でも何故そうなるのか、私は知らない。
サツキタイプのようにギンギンの鱗を纏っている個体でも、婚姻色の時期にはそれが消えることがある。
渓流でも本流でも、ダムでも湖でも、どこの育ちの魚にも起こるようだが、鱗の反射が消えないまま婚姻色になる個体も居る。
 
 
秋色に染まった、ヌメリを感じる肌艶。
牙の生えた顔と縦幅の増した体躯。
 
想像するだけでゾクゾクする。 
 
 
これは狙って釣れるものなのか?
数釣る中に混じるものなのか?
 
私程度の知識では分からない事が多過ぎるのだが、このタイプの出現率が高い場所、低い場所があるらしい事は、経験で分かってきた。
 
 
この出会いが欲しくて、来年もそれ以後も渓に立つ。
追い求めるものは分かっているのだ。

釣りが上手くなる、とは?

Kin2

ハマってから今まで、夢中で渓流釣りを追い掛けてきて、今の調子なら、まだまだそれは続きそう。
 
そのモチベーションの元は、一つは「釣りが上手くなりたい」との想い。
 
最終形として自分が目指すのは、どの場所でどんな条件であっても(大雨増水で危険とかはナシで)、狙い通りの結果を出せる事。
 
見立てた流れから、一等の魚を確実に獲れるようになりたい。
 
私は「何が何でも大物派」ではなく、小さくても出会えて嬉しい魚もいる。小渓流の魚や、北海道のオショロコマなどはその好例。
そうしたロケーションでも、やはり一等の魚を追いたいと思っている。
 
 
野生の大型や自然美を纏う渓魚には、出会いに感動がある。少しでも上手くなりたいと切望するのは、沢山の感動が欲しいから。
 
 
今はその途上であり、サラリと書いた通りになるのは、一生無理かもしれない。目標とする姿は、今の自分からは物凄く遠い。
 
私などよりずっと先を行く、腕達者な方々は幾らでもいる。そんな方を見るたびに、自分の伸び代はまだまだあるのだと教えられる。
 
 
さて。どのようになったら、「上手くなった」と感じられるのか?
更には、何をどうしたら、今より「上手くなれる」のか?
 
実はこの問い掛けは、自身で何度もしているのだけど、明確に答えるのが難しい。
 
大物が釣れる、しかもコンスタントに出せてるとなれば、「上手い」釣り人、と言える思う。目指す方向の一つがそちらなのは確か。
 
 
でも実際には、良い結果が出ても、好場所、好条件に当たっただけじゃないか、などの疑念は中々消えないし。
逆にあまり釣れないとなると、悪条件だったのではないか、釣行先がダメだったのじゃないか、等々、言い訳と判断の境界線も微妙。
「釣れる河川の選択」も釣りの一部なので、好条件下に向かう事も大事ではあるが。
 
当たり年、外れ年と言われるように、フィールドの条件は年ごとに変わるのだから、良く釣れた・釣れなかっただけでは、上手・下手が判定出来ないと思っちゃうのだ。
 
 
数年単位のトータルで、狙った魚が獲れる率が上がれば、上達してると言えるかもしれない。
 
以前よりは渓魚が釣れるようになったので、僅かづつでも上達してるとは思う。ここ10年くらいを思い返すと、私的に合格点な釣りは確かに増えてきた。
増えたと書いたが、シーズン中にほんの数回程度、手応えアリな釣りが出来る程度でしかない。
 
 
目指す最終形は設定されているのに、その途中の今、どうやってそこに近づくのか、更なる上達の道が判然としない、のが正直なところ。
 
とりあえず、目的意識を持って入渓すること、思い付くことは出来る限り実行し、検証すること、あとは行ける限り渓に行き、集中力が続く限り釣りをする、そんな感じで、経験を積むしかないのだろう。

手取川最終戦

今年の手取川鮭釣りは、昨年と同じく3回挑戦した。

結果、一匹の魚に出会う事も無く、完敗だった。 
理由は分からないが、とにかく魚が薄い。
釣獲情報を見ても、ボウズ喰らう人が続出している。
 
先回、先々回と、泥濁り増水の悪状況に当たっていた。今回も前日と当日は霙交じりの降雨。
それでも今回は3回、魚の反応に出会えた。で、全部ハズして撃沈だったワケだけど。
 
自然相手の事、色んな状況があるさ、としか考えようがない。
3年前は釣れていたから、遡上が好調だったのだろう。来年は良いサイクルに戻って欲しいもの。また、今年の状況からすると、4年後が心配だ。
 
 
・・・・・・・
 
Sxko9_2  Sxko8
 
番外編的に夜の部開催。
地元の友人宅に招いて貰って、海鮮をタラフク頂いた。
 
良く食べて飲んで、楽しく語らって。
心温まる時間に感謝。持つべきものは、友ですね・・。
 
Sxko3
 
Sxko5
 
一泊二日で釣る予定だったけど、帰ってきてしまった。
鮭釣りがあの状況では、休日に余計なストレスが溜まりそうだし。
友人と楽しい時間が過ごせたのだから、気分の良いうちに、次は山へ転戦。
 
Sxko4  Sxko6
 
やはり秋の山は良い。
歩き回れば、何がしかのキノコの発生に出会える。
 
数時間程度歩いたが、随分山の中も空気が冷たくなった。
高い山には雪が乗り始め、いよいよ冬が近いな・・。
 
 
鮭釣りは残念だったけど。
結局自然を満喫した休日となった。 
キノコを覚えてヨカッタなと思う。
 
Sxko1
 
これからしばらくは、遠出のアウトドア予定はナシ。
本格の冬までは、地元近辺の山で遊ばせて貰おう。

キノコのヒントを探す

Jis5

今年はマツタケなどの高級キノコは、各地で不作だと聞いた。
天候などの条件に、発生状況が左右されるのだろう。
 
私は「雑キノコ」ハンターなので、あまり関係ないみたいで、どこの山に行っても、何がしかのキノコには出会えている。
 
Jks1
 
ただ、今年は「おやっ?」と感じることもある。
 
発生にムラがあると言うか。
出てる場所にはゴソゴソと出てるのに、無い場所には歩けど歩けど何もない、という具合に。
 
例年そんな事は多々あるのだけど、今年はそれが顕著な気がする。
 
Jks6
 
出る場所と出ない場所の見極め、なんて格好良い真似は私では無理。
 
それでも今年はその「場所ムラ」のお陰で、生え場に出会うヒントを一つ見付けられた。
感覚判定で「風」の通り道に沿って歩く、と言うものだ。
 
人に説明できる程の確たるモノでもなく、次回以降に検証したいトコロ。
 
Jks3
 
クリタケとヒラタケは、同じ場所に沢山出ていた(好物のエノキタケはイマイチで残念)。
 
それ以外は本当に散発的で、ポツリとしか出ていない。
つまり、当たりの場所に出くわせば大量収穫で、そうでなければ貧果。
 
当たり場所をいかに探すかが難しい。
 
Jks4
 
毎年入ってる山なので、地形などは大体把握している。
 
ここがダメなら向こう、それで良ければ次は・・と作戦も立てられる。
 
だけど今回は。
「出る場所」を探すのに、結構な距離を歩くハメになった。
 
Jks5
 
見付かれば「おぉぉ~!!」って声が出る光景なので、歩くのも気にならないと言えば、確かに。
 
犬も歩けば棒に当たる、ので、歩き回るのも悪くない。
 
でも「ここの山肌には出てそうだ」と目星を付けてから歩き、そして出会えた方が、喜びが増す。
この感覚が好きでキノコにハマった私。
 
本格的に冬が来るまで、まだまだ楽しませて貰いたいものだ。

«北陸某所へ

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

無料ブログはココログ