キノコのヒントを探す

Jis5

今年はマツタケなどの高級キノコは、各地で不作だと聞いた。
天候などの条件に、発生状況が左右されるのだろう。
 
私は「雑キノコ」ハンターなので、あまり関係ないみたいで、どこの山に行っても、何がしかのキノコには出会えている。
 
Jks1
 
ただ、今年は「おやっ?」と感じることもある。
 
発生にムラがあると言うか。
出てる場所にはゴソゴソと出てるのに、無い場所には歩けど歩けど何もない、という具合に。
 
例年そんな事は多々あるのだけど、今年はそれが顕著な気がする。
 
Jks6
 
出る場所と出ない場所の見極め、なんて格好良い真似は私では無理。
 
それでも今年はその「場所ムラ」のお陰で、生え場に出会うヒントを一つ見付けられた。
感覚判定で「風」の通り道に沿って歩く、と言うものだ。
 
人に説明できる程の確たるモノでもなく、次回以降に検証したいトコロ。
 
Jks3
 
クリタケとヒラタケは、同じ場所に沢山出ていた(好物のエノキタケはイマイチで残念)。
 
それ以外は本当に散発的で、ポツリとしか出ていない。
つまり、当たりの場所に出くわせば大量収穫で、そうでなければ貧果。
 
当たり場所をいかに探すかが難しい。
 
Jks4
 
毎年入ってる山なので、地形などは大体把握している。
 
ここがダメなら向こう、それで良ければ次は・・と作戦も立てられる。
 
だけど今回は。
「出る場所」を探すのに、結構な距離を歩くハメになった。
 
Jks5
 
見付かれば「おぉぉ~!!」って声が出る光景なので、歩くのも気にならないと言えば、確かに。
 
犬も歩けば棒に当たる、ので、歩き回るのも悪くない。
 
でも「ここの山肌には出てそうだ」と目星を付けてから歩き、そして出会えた方が、喜びが増す。
この感覚が好きでキノコにハマった私。
 
本格的に冬が来るまで、まだまだ楽しませて貰いたいものだ。

北陸某所へ

Krm4

 
クリタケ祭りに遭遇した。
初めて入った山で、あちらこちらにクリタケの株が。
 
残念ながら腐ってるものも多かった。
状態から見て、ここ一週間以上は、誰も入っていなかったのだろう。
 
Krm2
 
あっちにもこっちにも、出てる出てる。
 
こうした群生に出会えると、とても嬉しい。
 
しかし・・いかんせん今回は時間が中途半端だ・・。
 
 
 
そもそも、手取川に鮭釣りに行ったハズだった。
 
で、何してるかと言えば、竿を放っておいて、キノコ採り。
 
今のところ手取川の鮭釣りは、状況が悪すぎる。
先週ボウズ喰らったときは、台風後でたまたまかと思ったが・・
 
鮭の姿が本当に少ない。加えて、川全体が浅く広くなって、魚の着き場が絞り難い。
周囲を見ていても、どこで良く釣れてる、という感じも無い。
 
Krm3_2
 
私は鮭釣りは好きだ。
渓流以外の釣りにはあまり惹かれないが、鮭だけは別。
 
だけど・・状況が良くないときに、「何が何でも釣ってやる!」と言う熱さが湧かない。
楽しんで釣れないなら、仕方ないか。
とアッサリ見切れてしまう。
 
Krm1
 
交通費も、参加費用も、どうにも勿体無いのだが・・
 
心が楽しめない時間を浪費するのは、殊更勿体無いと思っちゃうのだ。
ここらが普段の渓流釣りとは、やはり違うのだな。。
 
釣れる状況であれば、キノコより釣りが断然の優先。
そうでないなら、この時期に限り、「山」が優先順位を取る。
 
粘れば1つや2つ釣れたかもしれない。
でも今回は、キノコの誘惑に負けた。
 
 
手取川、どうしたのだろうか。
今年の状況で初挑戦だったら、私は鮭釣りは続けなかったかも、とも想う。
 
今後の状況が好転することを祈るばかりだ。

鮭釣り・ボウズ喰らう

手取川に鮭釣りに。

 
この時期限定のお楽しみなのだが、今回ばかりは出向く前から「絶望的状況」と考えていた。
 
Sbo4
 
Sbo5
 
例年の手取川の3倍くらいの川幅だろうか?
台風後の増水でドロドロ・・。
 
朝のうちに2回、魚の触った感覚はあった。が、それっきり。
周囲もだ~~れも釣れない。
諦めムードが漂い、早々と帰り支度を始める人も。
 
せめて誰かの竿が曲がれば、テンションが上がるのだけども・・。
 
まぁ、完敗ですな。
と言うか、釣りが成立しませぬ。。
 
Sbo2
 
だけどこの時期の楽しみは、鮭だけではない。
 
山に転戦すれば、晩秋のキノコたちに出会える。
 
Sbo3
 
石川県在住の友人にも再会できたし。
 
鮭釣りがペケなのは残念だったけど、自然条件はどうしようもないしね。
 
 
正直に言うと。
「中止」と告知して欲しかった。
 
昨年も増水の日に、関東からはるばるやってきて、ボウズ喰らった人に出会った(この日は釣れない人が大勢いた)。腕の良し悪しもあろうけれど、あまりの濁り・増水の日は、釣りそのものが難しい。竿が振れれば良い、とは思わないんだよね(管理棟で意見は伝えました)・・・。。
 
Sbo1
 
鮭釣りがダメなら、キノコ採りへ。
 
ナメコ、ムキタケ、チャナメツムタケ、クリタケ・・・等々。
こっちは期待を裏切りませんな♪
 
 
自然相手の遊びは、その確実性の低さが魅力だとも想う。
好釣・好漁の時の満足度が上がる理由の一つじゃないのかな。
 
今回のような悪条件はそうそうないハズ、と期待。
次の鮭釣りは、竿をブチ曲げる格闘をしたいものだ。

精神の安定と渓流

日常生活の中で、「不安」や「不満」など、ネガティブな感情が増幅され、ツライ状況になることがある。 後々考えたら大した事でなくても、頭の中がマイナスに振れている時は、その時点では大変。。

Gyt2

対策として私は、そんな時の休日はできるだけ、「水と景色の美しい山渓」を歩くことにしている。
 
人工物のない、自然。その中に身を置くことが、自身の状態を「癒す」らしいと、数年前に気が付いた(詳細は省きますが、私は「癒し」って言葉は、あまり好きじゃない)。
 
普段通りの精神状態なら、特に行き先は意識せず、時期ごとに変わる山渓で遊んでいるのだが。
どうもネガティブ・モードの時は、道路の近くとか、コンクリート・ブロックに覆われた河原とかよりは、ある程度の奥山に行くのが良いようだ。
 
 
趣味が渓流釣りなので、シーズン中であれば、行き先にそうそう迷う事もない。
 
ただし精神的不安定な時は、好釣果には恵まれ難い。集中力の欠如が原因かと考えているが、実際のところどうなのだろう。
 
逆に運良く好釣出来ると、驚くほどスッキリと心が晴れる。狙い通りにガツンと大物が出たりしたら・・それはもう、さっきまでの悩み事は何だったかと言うくらいに。
 
釣り馬鹿は釣りをしないと元気が出ないと、つくづく思う次第。
 
 
他の趣味をされる方は、また違った対策をお持ちかもしれない。性格も志向も人それぞれなので、何が自身の心を喜ばせるのかは違うだろう。
 
 
陰鬱な心持ちをクリアするために、山渓遊びをしてるわけでは勿論ない。
 
 
楽しく休日を過ごすと活力が出て、仕事や家庭、色んな事が頑張れる。
 
気持ちが沈みがちな時にも、暗いムードを忘れ、元気が湧いてくる。
 
好きな場所で好きな事をするとは、そういう事なんだ。
 
 
頭を悩ませていたタネが消えるわけではないが、「リセット」が働く。
一歩離れて問題を見直せば、意外と大きく見えていた悩みへの対応も、何とか出来たりする場合もある。
 
 
 
さて、渓流が禁漁期になると、「歩く」だけを目的に奥山まで入るのは、ちょっと覚悟が要る。
キノコ採りも好きなので、合わせる事は出来るが・・私の場合は美しい渓流域は、「釣り」とセットにして最も効果を発揮する。
 
 
今は来年の開幕を待つしかない・・。
でも今シーズンを振り返りつつ、画像の整理をしたり。
来年の渓流に想いを馳せるだけでも、精神の安定効果はかなり高い。
実際に渓流に行けないときでも、気持ちの切り替えは「好きな事」に向かう際には働くものだ。
 
我ながら、どんだけの渓流好きなのかとも思えるが、馬鹿に成れるほどに追い求められるものに出会えたのは、物凄く幸せな事。
 
 
しばしの渓流オフシーズン、鮭釣りやキノコ採りなど、メインを少し外したアウトドアで、楽しく過ごしたいと想う。これらも渓流釣りほどでなくとも、間違いなく、私の心を喜ばせるものたちなのだから。

晩秋キノコ開幕

山奥では紅葉が始まり、いよいよ秋が深まってきた。

こうなると紅葉狩りどころではなく、私の関心はキノコ一色となる。
 
Hki1
 
Hki2
 
折角色付いた山間を歩いているのに、風景画像が無い・・
毎年のことだけど、どうしても視線が違っちゃうのだな。
 
気温が下がってくると、キノコに付く虫も少なくなり、紛らわしい毒キノコも姿を消す(全部じゃないけど)。
 
樹上生のキノコの多くが株立ちして、それは見事。
 
Hki4
 
Hki5
 
綺麗で可愛い・・・
な~んて、ウットリしちゃうのは、ある種の変態チックでもある(笑)。
 
だけど良い歳したオヤジが、キノコの群生にそうした感想を持つのは確かなんだな。
 
採っちゃうのが勿体無いような、だけど採らなきゃもっと勿体無い。何たって、美味い!!
 
Hki7
 
インスタントラーメンを持って行って、即席調理するのが最近のハマり。
 
ただキノコを茹でて、沸騰したら入れるだけ。
キノコを美味しく頂くと言うより、短時間で出来て、山の香りを味わえる手軽さが良い。
 
渓流釣りシーズン中では、こうした時間の確保が難しい。山菜、キノコを使って調理できるのは、時間的余裕がある釣行時に限られる。
 
Hki3
 
この時期のキノコは、場所さえ間違わなければ、大量収穫に恵まれることが多い。
 
一か所で沢山採れたりするので、余裕ブッコいて時間が使える。
日帰りで無ければ、酒飲みながらやりたいところ。
 
 
 
瀬音を聞きながら、イワナなどを探すのも楽しい。
 
そして目を移せばキノコたちが。
 
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渓流釣りを主な趣味とする私が、今はどうしても外せなくなった、キノコ採り。
 
9月に禁漁となった渓流の近くを歩けるのも嬉しい。
 
そして収穫物に出会える喜びは、渓魚との出会いの上を行く場面もある(ような気がする)。
 
 
今回も沢山のキノコに出会えた。
しばし食卓で楽しもう。

2017・鮭釣り開幕

秋の楽しみ、鮭釣りが各地の河川で始まった。

場所は富山県の小川。今回は初めて1泊2日での参加となった。
 
Hst1
 
初日は開始早々から好反応で、リミットのオス鮭3尾まで時間が掛からなかった。
2日目もこんな様子なら、早いトコ切り上げて、帰ろうかと思ってたのだが。
 
初日にはなかった、バラシと掛け損ないが多く、しかも反応も昨日より少ない。
想定外の苦戦・・何故だ??
 
 
慣れた雰囲気の釣り人が居て、休憩しながらハイペースで鮭を掛けていた。
場所が違うとはいえ、動作に余裕があり、聞けば随分前から鮭釣りをしてきたとのこと。
 
見ていると、私のように掛け損ねたりしない。
そもそも、反応の出るペースが私の倍くらいだろうか?
シッカリと反応させて、ガッチリ掛ける。
う~~ん、、、見事なものだ。。。
 
アドバイスも頂いたが、聞いてすぐに上手く出来る程、私は器用ではない・・。
 
Hst2
 
開始から3時間ほどでリミットのオス3尾を釣り、この日も終了。
 
海から来て間がない個体は良く暴れるので、掛けてからが面白い。
 
結果として3時間で雌雄7尾を釣り上げ、決して釣れなくてシンドかったのでもないが・・・どうも今回の「釣り」に納得がいかない。
魚の反応は得られているのに、それを活かせない歯痒さ。掛け損ないとバラシがもっと少なければ、との反省点が意識の中で強調されてる感じ。
 
 
帰りの車中、何がマズかったかと、色々考える。
次はどうしようか、まずは何を試そうか? 
 
私が手こずってる間に、バタバタと釣る人が居るのだから、何か私の釣り方には問題があるはず。
 
私などより数段達者な釣り人が居るのは、百も承知している。
これもまた鮭釣りの良いところで、一人で釣っていたら気付かないことを、見知らぬ誰かに見せて貰えたりもする。
 
 
今回は良い刺激を頂いた。
次の機会には更に気合を入れて臨めそうだ。

釣魚の扱いと撮影

渓流で釣っても、近年は滅多に魚を持ち帰らない。

デジカメの登場以後、「生きた魚」を撮影して、記録とするのも楽しみになった。
時折もっと良いカメラが欲しいとも思うし、撮影の技術力も上げたい。中々叶わないのだけど。
 
Grt3
 
リリースを前提とする場合、魚を極力元気なままで流れに帰したい。
 
なので、
水から魚体を上げる時間はなるべく短く、
手で触れる際には、渓水で冷やしてから、
エラの片方だけでも水が通って、酸欠にならないように・・等々、自分なりに魚に気遣ってるつもり。
(河原が無い場所などもあるので、難しい場合もあるが・・)
 
 
大物や個性的な魚ほどしっかり記録したい。しかし希少な魚こそ、早く逃がしたいとの想いもあって、ボツ画像ばかりの時もあったりする。 
 
だったら釣らなきゃイイのだ、けども、「釣り」が好きで、「渓魚」が好きなのでね。 
 
 
以前は食べることも楽しみで、「リリース」と言う観念がなく(チビッ子以外は)。
まな板の上に魚を載せて、写真を撮ったりもしていた。
 
今も大物と出会うと、剥製にしようか、と考えたり。
良く釣れる日など、偶には家で塩焼きでもしようか、とか。
夏に子連れで釣りに出た際、一匹づつキープして、夜に一緒に食べるのは、良い一幕だとも想う。そんなシーンを撮影するのも、「生きた魚」の記録とは別で、それはそれでアリ。
 
程度の問題はあっても、絶対に○○すべき、と他人に言うのも言われるのも、私は好まない。
各河川のルールに沿って釣るなら、それ以外は個々の価値観だろう(マナー、モラルと言った話題は、今回は省略)。
 
 
インターネットが普及し、リアルタイムに各地の釣果や河川の情報が見聞きできる昨今。各地の美しい渓流や、渓魚の画像を見ることは、それ自体が楽しみにもなった。
 
膨大な情報量の中、私の場合は「生き生きとした渓魚の姿」に惹かれる。渓魚の美しさ、格好良さに惚れているので、自分が釣り上げた魚でなくても、画像でワクワクしたり、嬉しくなったりもする。
 
逆に、良い魚と思しき個体を、特徴の見えない姿に撮られていたり、複数の死魚と並べてあるのを見ると、やや残念な気持ちにもなる・・生きてる姿が見たかったな、と。
 
 
こと渓流においては、撮影された魚の姿から、その人の釣り姿勢や、魚や自然への接し方が一部映り込むように感じている。これはカメラやレンズの性能、撮影技術云々とは別な話。
 
 
私自身、多少なりとネットでの配信をしてきた。
好きな釣りと渓魚の躍動を、画像から幾らかでも感じられる記録の残し方をしたいと想う。

釣りの師匠

私には釣りの「師匠」がいない。

いや、諸先輩方には沢山のことを教わり、ミニとかプチの師匠は大勢居る。
年が若くても、学ぶべきものを備えた人は幾らでも。
 
Nty7
 
息子(中一)がアウトドア好きに育ったので、一緒に山渓で遊ぶことが良くある。
 
我が子ながら、随分釣りが上達した。
小学生の頃、全然まだまだ・・とか感じてたのが、中学に入る頃から急に、時折安定した竿操作を見せるようになってきた(あくまで時折)。
そして実際に魚を掛ける。
 
見ていて、私の釣りを真似てるのが分かる。・・と言うより、私以外の人の釣りを知らないから、「真似してる」意識も無く、釣りとはこうやるもの、と思ってるらしい。
 
偉そうに言う気は毛頭ないが、「父ちゃん」という手本があることで、加速的に上達しているのは確かだと想う。
 
 
 
私が初心の頃、釣りの見本を見せてくれる人が周囲に居なかった。
 
何処が魚の付き場なのか分からず、どうしたら魚が反応するのかも分からない。幼少の頃にオイカワなどを遊びで釣った経験から、何となくその延長で渓流を釣っていた。
 
仕掛けは、釣り方はと、試行錯誤の連続。
書籍を読み漁ったり、出会う機会があった釣り人に色々聞いたり。
 
何度も失敗しながら、そのうちに、釣りの色んな事が分かってきた。
でも今のスタイルに近づくのに、結構な年数を要した(完成形になったとは考えていないが)。
 
 
さて、長男である。
 
私が何年も掛けて見付けた道具類で、時期や水量などから私が選んだ釣り場で、その釣り姿を真似て竿を出す、と。
 
まだ自分でそれらを選定できないのだから、「実力で」と言うには早い。それでも経験値だけは間違いなく重なっていくので、自分で釣り場に行けるようになれば、更に上達するだろう。
 
 
私が若い頃に悩んだ段階を、数段すっ飛ばした感もある。
羨ましいような気もするが、飛ばしたツケがそのうち回ってくるかもしれない。
 
現時点では長男は釣りがすごく楽しそうだ。
釣れるようになるほどに楽しさが増す、その気持ちは良く分かる。
 
 
私に師匠が居たら。
初心者の私をこんな目線で見たのだろうか、と想像したりするのだ。

2017・奇跡の最終釣行

毎年のこと、9月の最終釣行はいつもと違う気合が入る。その前の一週間、毎日気象情報とニラメッコしていた。適度な降雨が欲しかったのだが、どうやら山間は晴れ続きの模様。

こうなると、水位次第で何処が期待できるか?
幾つか候補を頭の中でピックアップして、あとは現地の水加減で判断しようと、暗いうちから現地入りした。
 
朝一番のポイントで、40クラスの鼻曲り婚姻色が掛かった!
・・がしかし、しばしのヤリトリの後、バラし・・・・・
「ぐわー!〆に相応しい魚だったのに・・・!」って叫んでみても後の祭り。
 
しかし、選んだ流域は間違っていないな?
 
Lon1
 
ある淵のカケアガリから、それは現れた。
 
チョコン、と小さなアタリに竿を煽ると、巨大な魚が反転!!
白波の中をドドドドッ!!と一気に突進する重量感、凄いパワーだ!
 
「何だこれ?? ホントにアマゴか?!」
 
下流に行かれたら、まず絶対に上がらない。
腰を落とし、竿尻をギリギリまで下げて、竿全体を弓形に曲げたまま、魚の下流側に移動。
 
よし、とりあえずポジションは取った。
普通はこれで耐えていれば、魚が流れに押されて下った際に捕れる。しかし・・白波から魚体が出たと思ったら、「ドン!」とヤツはハイジャンプ!!
また潜って、そして更にジャンプ!!ジャンプ!!!
 
凄ぇ迫力だ。獣のような黒い顔に並ぶ牙。それが赤く染まった全身を見せて飛び上がる!
 
こりゃイカン。全然弱まる気配が無い。鳥肌が立ちそうな緊張感!
焦ったら負ける。こんだけ暴れられても外れないところを見るに、ハリはガッチリと立ってるはず。
落ち着け、持久戦だ・・!
 
Lon4
 
暖流に寄せ、一気に取り込み!
 
・・・のはずが、タモに入りきらない!!
枠からはみ出した魚体はまたも深場へ突進!
 
マズイ! 下流側に行かれる!!
 
体を捻って再度竿を絞ろうとして、何と、転倒。
全身ずぶ寝れ、膝と脛を強打したが・・痛くも寒くもない。と言うより、そんな事考えてる場合じゃない!
 
よ~し、こうなりゃもう一回寄せてやる!
 
どうする?タモに入りきらないし、ずり上げるような浅瀬も無い。
こうなったら、タモに頭だけ入れて、尾鰭を掴んで獲るか?
 
キンキンに緊張している割に、幾分冷静に考えている自分が不思議だ。
 
Lon3
 
52センチ。 完璧な秋色の魚体・・!
 
何分くらいヤリトリしただろうか?
膝が震え、肩で息をしている自分の前に、巨魚が横たわった。
  
発達したヒレ、体の厚み、どれを見ても非の打ち所がない。
これは力強い泳ぎをするわけだ。
 
「夢」に手が届いた、そんな感覚で、しばし河原で呆然としてしまった。
 
秋の魚が好きで、その出会いを求めてずっとこの釣りをしてきた。その頂点を見るかのような出会い。
世にはもっと凄い魚も居るかもしれない。しかし目の前のこの個体は、今の私にはあらゆる意味でナンバーワンなのだ。
 
掛けるまでのプロセスも、掛けてからの攻防も、自分の経験の全部が試されるような。そして今まで積み上げたものを超えること、それが魚を捕ることで完結する。
これが大きな感動となり、一部始終が記憶に深く刻まれる。
 
Lon10
 
渓流魚で40センチと言えば、一つの「壁」。
それが50センチ超えとなると、「幻クラス」(私のイメージで)。
 
時折話に聞くサイズではある。百聞は一見にしかずと言うように、実物の迫力は画像や動画から感じるそれとは段違いだ。
 
目の前に自分が取り込んだ魚が居る、この現実が妙に信じられない感覚。
野生の姿を上手く形容する言葉も見つからない。
貧しいボキャブラリーを駆使しても「凄い魚」としか言い様が無い。
 
Lon9
 
狙ってなかったと言えば嘘になるし、狙っていたと言っても何だか違う。
本当に出ると思っていなかった、のが正直なところ。
 
この魚との出会いまでを整理してみると。
 
今年は梅雨明けから夏にかけて降雨が多く、気温を含め、季節の巡りの早さを8月後半から感じていた。
釣れてくる魚の色付きが早かったので、婚姻色の大物を狙うには、今年は好機とも思えた。
 
そこで足を使い、秋の魚の付き場を探し歩いていた。いや、付き場を探すのは別に夏に始めた事ではなく、春先からずっと、なのだが。
特に夏以降は、魚の反応の出る場所と、その姿から、最終形態の居場所を想像し、追跡するわけだ。
 
Lon12
 
この個体が掛かったのは、何かの偶然の重なりもあったのだと思う。それでも場所も含めて、自分の読みが当たった、その実感はあった。
 
掛けてからの抵抗を捌けたのは、これまでの経験値。数年前の自分なら、大型とのヤリトリの経験の少なさゆえに、切られるかバラすかしただろう。
過去にアマゴ釣りでは感じた事のない、強烈な手応え。同時にかつてない緊張と興奮だった・・・。
 
 
かなり名残惜しいが、弱ってしまう前に流れに帰したかった。
ありがとう!
本当に良く出てくれた! 沢山の子孫を残してくれよ!!
 
 
・・・・・・
 
ずぶ濡れの体だし。一旦車に戻って着替えよう。
 
ついでに朝ごはんを食べ、何となくマッタリしてしまった。
もう帰っても良いか、って少しは考えたのだけど、まだ朝だし。
 
もう一度竿を持って釣りに出ようとした際、ようやく膝と脛の痛みに気が付いた。
「アドレナリン」って、強度の興奮状態になると、本当に出てるんだね。痛みも寒さもさっきまで感じなかったんだから。
 
Lon6_2  Lon5
 
Lon8  Lon7
 
尺上の渓魚たち。
例年であれば、どれも〆の魚として十分な個体だ。
勿論、どの出会いも嬉しい。最終幕に尺上5本とは、上出来だし。
 
しかし今年のラストばかりは、「夢の魚」のインパクトが強過ぎた。
同じく鼻曲りの婚姻色でも、こうも違うものかと。
手にして初めて知った、50を超す魚の格別な迫力。
 
もう今シーズンは何も言う事は無い。
最高に気持ちよく〆られた。出会えた全てに感謝!
 
Lon2
 
こんな魚にはもう一生出会わないかも知れないし、もっと凄い魚が出てくれるかも知れない。
 
次の夢を求めて、また来シーズン以降も釣りに行こう。
 
2017・渓流シーズンはこれで終幕。
充実感と満足感に浸れた、本当に素晴らしいシーズンだった。

親子釣行・最終回

毎年と同じく、9月ラス前の祝日は長男と釣り。
息子にはこの日が渓流の最終日になる。

夜中に大型の台風が通過し、場所によっては釣りどころでは無い、大変な様子。幸い私の住む岐阜県では大きな被害も無く、釣りが出来ないほどではなかった。
 
当然ながら、朝一番に見た流れは、濁りの入った増水。
それでも釣りは成立するだろうと予見して、足場の良いポイントを巡ることに。
 
Kss3
 
最初のポイントで、早速長男の竿が絞られた。見ればまずまずのサイズ、泣き尺くらいか。
 
それを躊躇なくガーン!と抜き上げる我が子に、見てるコッチがドキドキさせられる・・。
 
「良いのが釣れた~! でも、もうちょっと大きいと良いなぁ!」
 
・・・言うね(笑)。
これだって色付きもプロポーションもいい、良いアマゴだと想うよ。
 
 
私が渓流釣りを始めてからしばし、9寸超える魚ともなると、怖くて中々抜けなかった。怖いのはバラシもだし、竿の破損なども。
実際には今時の道具は強いので、ちょっとやそっとで折れたり曲がったりはしない。私の若い頃は今よりは弱かったと思うが、どうだったのだろう。
 
子供には先入観が無いので、時に驚くほど大胆な釣りを見せてくれる。
我が子ながら上手くなったものだ・・。
 
Kss2
 
場所移動して、今度は私が掛けた。
尺チョイのサイズのアマゴ。パーも残ってるし、これもまずまず。
 
「この位のが釣りたいな~!」と長男。
 
むふふふ・・ いいね、そのハマりようが、今年の大きな収穫かも。
 
 
この後はアマゴ・イワナともこれといった魚は出ず、親子釣行は閉幕となった。
 
最終日だと言うのに、山菜を摘んだりして、お食事タイムを取るのはいつもの通り。
夕方には塾通いがあるので、遊びの時間は以前より短くなった。それでもこうして親子で楽しめるのは、たまらなく良いものだと毎回想う。
 
帰り道の車中で、
「今年は凄く楽しく釣れた!」「また来年も行きたい!!」・・と話す息子。
 
釣るほどに楽しさが増し、次回を心待ちにする、私にもこんな時があった・・。この調子なら、もっともっと上手くなるだろう。
 
また来年、一緒に釣りに行こうな。

«渓流釣りの楽しみ

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