2017・鮭釣り開幕

秋の楽しみ、鮭釣りが各地の河川で始まった。

場所は富山県の小川。今回は初めて1泊2日での参加となった。
 
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初日は開始早々から好反応で、リミットのオス鮭3尾まで時間が掛からなかった。
2日目もこんな様子なら、早いトコ切り上げて、帰ろうかと思ってたのだが。
 
初日にはなかった、バラシと掛け損ないが多く、しかも反応も昨日より少ない。
想定外の苦戦・・何故だ??
 
 
慣れた雰囲気の釣り人が居て、休憩しながらハイペースで鮭を掛けていた。
場所が違うとはいえ、動作に余裕があり、聞けば随分前から鮭釣りをしてきたとのこと。
 
見ていると、私のように掛け損ねたりしない。
そもそも、反応の出るペースが私の倍くらいだろうか?
シッカリと反応させて、ガッチリ掛ける。
う~~ん、、、見事なものだ。。。
 
アドバイスも頂いたが、聞いてすぐに上手く出来る程、私は器用ではない・・。
 
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開始から3時間ほどでリミットのオス3尾を釣り、この日も終了。
 
海から来て間がない個体は良く暴れるので、掛けてからが面白い。
 
結果として3時間で雌雄7尾を釣り上げ、決して釣れなくてシンドかったのでもないが・・・どうも今回の「釣り」に納得がいかない。
魚の反応は得られているのに、それを活かせない歯痒さ。掛け損ないとバラシがもっと少なければ、との反省点が意識の中で強調されてる感じ。
 
 
帰りの車中、何がマズかったかと、色々考える。
次はどうしようか、まずは何を試そうか? 
 
私が手こずってる間に、バタバタと釣る人が居るのだから、何か私の釣り方には問題があるはず。
 
私などより数段達者な釣り人が居るのは、百も承知している。
これもまた鮭釣りの良いところで、一人で釣っていたら気付かないことを、見知らぬ誰かに見せて貰えたりもする。
 
 
今回は良い刺激を頂いた。
次の機会には更に気合を入れて臨めそうだ。

釣魚の扱いと撮影

渓流で釣っても、近年は滅多に魚を持ち帰らない。

デジカメの登場以後、「生きた魚」を撮影して、記録とするのも楽しみになった。
時折もっと良いカメラが欲しいとも思うし、撮影の技術力も上げたい。中々叶わないのだけど。
 
Grt3
 
リリースを前提とする場合、魚を極力元気なままで流れに帰したい。
 
なので、
水から魚体を上げる時間はなるべく短く、
手で触れる際には、渓水で冷やしてから、
エラの片方だけでも水が通って、酸欠にならないように・・等々、自分なりに魚に気遣ってるつもり。
(河原が無い場所などもあるので、難しい場合もあるが・・)
 
 
大物や個性的な魚ほどしっかり記録したい。しかし希少な魚こそ、早く逃がしたいとの想いもあって、ボツ画像ばかりの時もあったりする。 
 
だったら釣らなきゃイイのだ、けども、「釣り」が好きで、「渓魚」が好きなのでね。 
 
 
以前は食べることも楽しみで、「リリース」と言う観念がなく(チビッ子以外は)。
まな板の上に魚を載せて、写真を撮ったりもしていた。
 
今も大物と出会うと、剥製にしようか、と考えたり。
良く釣れる日など、偶には家で塩焼きでもしようか、とか。
夏に子連れで釣りに出た際、一匹づつキープして、夜に一緒に食べるのは、良い一幕だとも想う。そんなシーンを撮影するのも、「生きた魚」の記録とは別で、それはそれでアリ。
 
程度の問題はあっても、絶対に○○すべき、と他人に言うのも言われるのも、私は好まない。
各河川のルールに沿って釣るなら、それ以外は個々の価値観だろう(マナー、モラルと言った話題は、今回は省略)。
 
 
インターネットが普及し、リアルタイムに各地の釣果や河川の情報が見聞きできる昨今。各地の美しい渓流や、渓魚の画像を見ることは、それ自体が楽しみにもなった。
 
膨大な情報量の中、私の場合は「生き生きとした渓魚の姿」に惹かれる。渓魚の美しさ、格好良さに惚れているので、自分が釣り上げた魚でなくても、画像でワクワクしたり、嬉しくなったりもする。
 
逆に、良い魚と思しき個体を、特徴の見えない姿に撮られていたり、複数の死魚と並べてあるのを見ると、やや残念な気持ちにもなる・・生きてる姿が見たかったな、と。
 
 
こと渓流においては、撮影された魚の姿から、その人の釣り姿勢や、魚や自然への接し方が一部映り込むように感じている。これはカメラやレンズの性能、撮影技術云々とは別な話。
 
 
私自身、多少なりとネットでの配信をしてきた。
好きな釣りと渓魚の躍動を、画像から幾らかでも感じられる記録の残し方をしたいと想う。

釣りの師匠

私には釣りの「師匠」がいない。

いや、諸先輩方には沢山のことを教わり、ミニとかプチの師匠は大勢居る。
年が若くても、学ぶべきものを備えた人は幾らでも。
 
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息子(中一)がアウトドア好きに育ったので、一緒に山渓で遊ぶことが良くある。
 
我が子ながら、随分釣りが上達した。
小学生の頃、全然まだまだ・・とか感じてたのが、中学に入る頃から急に、時折安定した竿操作を見せるようになってきた(あくまで時折)。
そして実際に魚を掛ける。
 
見ていて、私の釣りを真似てるのが分かる。・・と言うより、私以外の人の釣りを知らないから、「真似してる」意識も無く、釣りとはこうやるもの、と思ってるらしい。
 
偉そうに言う気は毛頭ないが、「父ちゃん」という手本があることで、加速的に上達しているのは確かだと想う。
 
 
 
私が初心の頃、釣りの見本を見せてくれる人が周囲に居なかった。
 
何処が魚の付き場なのか分からず、どうしたら魚が反応するのかも分からない。幼少の頃にオイカワなどを遊びで釣った経験から、何となくその延長で渓流を釣っていた。
 
仕掛けは、釣り方はと、試行錯誤の連続。
書籍を読み漁ったり、出会う機会があった釣り人に色々聞いたり。
 
何度も失敗しながら、そのうちに、釣りの色んな事が分かってきた。
でも今のスタイルに近づくのに、結構な年数を要した(完成形になったとは考えていないが)。
 
 
さて、長男である。
 
私が何年も掛けて見付けた道具類で、時期や水量などから私が選んだ釣り場で、その釣り姿を真似て竿を出す、と。
 
まだ自分でそれらを選定できないのだから、「実力で」と言うには早い。それでも経験値だけは間違いなく重なっていくので、自分で釣り場に行けるようになれば、更に上達するだろう。
 
 
私が若い頃に悩んだ段階を、数段すっ飛ばした感もある。
羨ましいような気もするが、飛ばしたツケがそのうち回ってくるかもしれない。
 
現時点では長男は釣りがすごく楽しそうだ。
釣れるようになるほどに楽しさが増す、その気持ちは良く分かる。
 
 
私に師匠が居たら。
初心者の私をこんな目線で見たのだろうか、と想像したりするのだ。

2017・奇跡の最終釣行

毎年のこと、9月の最終釣行はいつもと違う気合が入る。その前の一週間、毎日気象情報とニラメッコしていた。適度な降雨が欲しかったのだが、どうやら山間は晴れ続きの模様。

こうなると、水位次第で何処が期待できるか?
幾つか候補を頭の中でピックアップして、あとは現地の水加減で判断しようと、暗いうちから現地入りした。
 
朝一番のポイントで、40クラスの鼻曲り婚姻色が掛かった!
・・がしかし、しばしのヤリトリの後、バラし・・・・・
「ぐわー!〆に相応しい魚だったのに・・・!」って叫んでみても後の祭り。
 
しかし、選んだ流域は間違っていないな?
 
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ある淵のカケアガリから、それは現れた。
 
チョコン、と小さなアタリに竿を煽ると、巨大な魚が反転!!
白波の中をドドドドッ!!と一気に突進する重量感、凄いパワーだ!
 
「何だこれ?? ホントにアマゴか?!」
 
下流に行かれたら、まず絶対に上がらない。
腰を落とし、竿尻をギリギリまで下げて、竿全体を弓形に曲げたまま、魚の下流側に移動。
 
よし、とりあえずポジションは取った。
普通はこれで耐えていれば、魚が流れに押されて下った際に捕れる。しかし・・白波から魚体が出たと思ったら、「ドン!」とヤツはハイジャンプ!!
また潜って、そして更にジャンプ!!ジャンプ!!!
 
凄ぇ迫力だ。獣のような黒い顔に並ぶ牙。それが赤く染まった全身を見せて飛び上がる!
 
こりゃイカン。全然弱まる気配が無い。鳥肌が立ちそうな緊張感!
焦ったら負ける。こんだけ暴れられても外れないところを見るに、ハリはガッチリと立ってるはず。
落ち着け、持久戦だ・・!
 
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暖流に寄せ、一気に取り込み!
 
・・・のはずが、タモに入りきらない!!
枠からはみ出した魚体はまたも深場へ突進!
 
マズイ! 下流側に行かれる!!
 
体を捻って再度竿を絞ろうとして、何と、転倒。
全身ずぶ寝れ、膝と脛を強打したが・・痛くも寒くもない。と言うより、そんな事考えてる場合じゃない!
 
よ~し、こうなりゃもう一回寄せてやる!
 
どうする?タモに入りきらないし、ずり上げるような浅瀬も無い。
こうなったら、タモに頭だけ入れて、尾鰭を掴んで獲るか?
 
キンキンに緊張している割に、幾分冷静に考えている自分が不思議だ。
 
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52センチ。 完璧な秋色の魚体・・!
 
何分くらいヤリトリしただろうか?
膝が震え、肩で息をしている自分の前に、巨魚が横たわった。
  
発達したヒレ、体の厚み、どれを見ても非の打ち所がない。
これは力強い泳ぎをするわけだ。
 
「夢」に手が届いた、そんな感覚で、しばし河原で呆然としてしまった。
 
秋の魚が好きで、その出会いを求めてずっとこの釣りをしてきた。その頂点を見るかのような出会い。
世にはもっと凄い魚も居るかもしれない。しかし目の前のこの個体は、今の私にはあらゆる意味でナンバーワンなのだ。
 
掛けるまでのプロセスも、掛けてからの攻防も、自分の経験の全部が試されるような。そして今まで積み上げたものを超えること、それが魚を捕ることで完結する。
これが大きな感動となり、一部始終が記憶に深く刻まれる。
 
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渓流魚で40センチと言えば、一つの「壁」。
それが50センチ超えとなると、「幻クラス」(私のイメージで)。
 
時折話に聞くサイズではある。百聞は一見にしかずと言うように、実物の迫力は画像や動画から感じるそれとは段違いだ。
 
目の前に自分が取り込んだ魚が居る、この現実が妙に信じられない感覚。
野生の姿を上手く形容する言葉も見つからない。
貧しいボキャブラリーを駆使しても「凄い魚」としか言い様が無い。
 
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狙ってなかったと言えば嘘になるし、狙っていたと言っても何だか違う。
本当に出ると思っていなかった、のが正直なところ。
 
この魚との出会いまでを整理してみると。
 
今年は梅雨明けから夏にかけて降雨が多く、気温を含め、季節の巡りの早さを8月後半から感じていた。
釣れてくる魚の色付きが早かったので、婚姻色の大物を狙うには、今年は好機とも思えた。
 
そこで足を使い、秋の魚の付き場を探し歩いていた。いや、付き場を探すのは別に夏に始めた事ではなく、春先からずっと、なのだが。
特に夏以降は、魚の反応の出る場所と、その姿から、最終形態の居場所を想像し、追跡するわけだ。
 
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この個体が掛かったのは、何かの偶然の重なりもあったのだと思う。それでも場所も含めて、自分の読みが当たった、その実感はあった。
 
掛けてからの抵抗を捌けたのは、これまでの経験値。数年前の自分なら、大型とのヤリトリの経験の少なさゆえに、切られるかバラすかしただろう。
過去にアマゴ釣りでは感じた事のない、強烈な手応え。同時にかつてない緊張と興奮だった・・・。
 
 
かなり名残惜しいが、弱ってしまう前に流れに帰したかった。
ありがとう!
本当に良く出てくれた! 沢山の子孫を残してくれよ!!
 
 
・・・・・・
 
ずぶ濡れの体だし。一旦車に戻って着替えよう。
 
ついでに朝ごはんを食べ、何となくマッタリしてしまった。
もう帰っても良いか、って少しは考えたのだけど、まだ朝だし。
 
もう一度竿を持って釣りに出ようとした際、ようやく膝と脛の痛みに気が付いた。
「アドレナリン」って、強度の興奮状態になると、本当に出てるんだね。痛みも寒さもさっきまで感じなかったんだから。
 
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Lon8  Lon7
 
尺上の渓魚たち。
例年であれば、どれも〆の魚として十分な個体だ。
勿論、どの出会いも嬉しい。最終幕に尺上5本とは、上出来だし。
 
しかし今年のラストばかりは、「夢の魚」のインパクトが強過ぎた。
同じく鼻曲りの婚姻色でも、こうも違うものかと。
手にして初めて知った、50を超す魚の格別な迫力。
 
もう今シーズンは何も言う事は無い。
最高に気持ちよく〆られた。出会えた全てに感謝!
 
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こんな魚にはもう一生出会わないかも知れないし、もっと凄い魚が出てくれるかも知れない。
 
次の夢を求めて、また来シーズン以降も釣りに行こう。
 
2017・渓流シーズンはこれで終幕。
充実感と満足感に浸れた、本当に素晴らしいシーズンだった。

親子釣行・最終回

毎年と同じく、9月ラス前の祝日は長男と釣り。
息子にはこの日が渓流の最終日になる。

夜中に大型の台風が通過し、場所によっては釣りどころでは無い、大変な様子。幸い私の住む岐阜県では大きな被害も無く、釣りが出来ないほどではなかった。
 
当然ながら、朝一番に見た流れは、濁りの入った増水。
それでも釣りは成立するだろうと予見して、足場の良いポイントを巡ることに。
 
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最初のポイントで、早速長男の竿が絞られた。見ればまずまずのサイズ、泣き尺くらいか。
 
それを躊躇なくガーン!と抜き上げる我が子に、見てるコッチがドキドキさせられる・・。
 
「良いのが釣れた~! でも、もうちょっと大きいと良いなぁ!」
 
・・・言うね(笑)。
これだって色付きもプロポーションもいい、良いアマゴだと想うよ。
 
 
私が渓流釣りを始めてからしばし、9寸超える魚ともなると、怖くて中々抜けなかった。怖いのはバラシもだし、竿の破損なども。
実際には今時の道具は強いので、ちょっとやそっとで折れたり曲がったりはしない。私の若い頃は今よりは弱かったと思うが、どうだったのだろう。
 
子供には先入観が無いので、時に驚くほど大胆な釣りを見せてくれる。
我が子ながら上手くなったものだ・・。
 
Kss2
 
場所移動して、今度は私が掛けた。
尺チョイのサイズのアマゴ。パーも残ってるし、これもまずまず。
 
「この位のが釣りたいな~!」と長男。
 
むふふふ・・ いいね、そのハマりようが、今年の大きな収穫かも。
 
 
この後はアマゴ・イワナともこれといった魚は出ず、親子釣行は閉幕となった。
 
最終日だと言うのに、山菜を摘んだりして、お食事タイムを取るのはいつもの通り。
夕方には塾通いがあるので、遊びの時間は以前より短くなった。それでもこうして親子で楽しめるのは、たまらなく良いものだと毎回想う。
 
帰り道の車中で、
「今年は凄く楽しく釣れた!」「また来年も行きたい!!」・・と話す息子。
 
釣るほどに楽しさが増し、次回を心待ちにする、私にもこんな時があった・・。この調子なら、もっともっと上手くなるだろう。
 
また来年、一緒に釣りに行こうな。

渓流釣りの楽しみ

婚姻色の雌雄を並べた画像が撮りたい、と考えていた。ペアリングした魚を、両方釣ることが出来れば可能だけど、私ではハードルが高くて実現していなかった。 

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今回それが叶った。同じポイントだったので、多分ペアだろう。雌のほうがチョイと大きいのが気になるけど?
 
先に♀が釣れたので、河原に生簀を作って、しばし待ってて貰った。
次に♂が出た時は、「おぉぉ~~っ!!」と声が出た。同ポイントで雌雄の秋アマゴが揃ったのは初めて。
 
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この美しさ・・
雌雄2尾と出会えるとは、なんとラッキーだろう。
 
 
しばし観察して、元の流れにリリース。
邪魔してごめんよ~!沢山の子孫を残してね~~!!
 
一直線に深みに戻る2尾。限りなく自己満足なのだが、「ヨッシャ!」と小さくガッツ・ポーズを。
もうここまでで充分に満足。
でも今回は一泊二日で、2日目の昼ごろまでの予定で出てきた。まだ初日の朝一番だし、釣り続行。
 
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今度は未だ夏っぽい魚。さすがにぺアは組んでないかな。
 
40行ったかと思ったけど、↑の♀と2尾とも仲良く?39センチ。
流芯に入られて、ガンガン首を振る抵抗に、久しぶりに竿を持つ手が小刻みに震えた。夏の魚の強さなのだろうか。タモ入れした時の安堵感が記憶に残る。
 
この時期は夏色と秋色の魚が混在してるので、色んな読みが難しい。
どちらかと言えば秋色狙いの私は、経験上の釣り方やポイントで絞ってるのだけど、必ずしも当たるワケもなく。何年釣ってても難解だな、と感じる。
 
狙いの魚に出会うことは、そのパズルが解ける、と言う事。
難問クリアの喜びが、この秋の釣りにはある。
 
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このイワナは41センチ。男の子らしい、良い面構えだ。
アマゴとは違った野性味がある。
でもやはり・・アマゴより細身のせいなのか、イマイチ小さく見えるな?
 
このイワナは出会い方の満足度が高め。
「ここだ!」のポイントの一点狙いで何度も打ち返し、粘って仕留めた魚。
 
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出会いまでのプロセスで、釣り上げた魚の印象と思い出の深さは結構変わるもの。
このイワナが手強くて、荒瀬を落ちてしまい、足場の悪さも手伝って、かなり苦労して寄せた。ここでまた、先のアマゴに続き、膝と手がちょっと震えたほど。 
 
大きな魚になるほど、掛けてから獲るまでが難しい。
 
ヤリトリの最中の興奮と緊張感が、その時の釣りを脳内に強く焼き付ける。
小型より大型の方が嬉しく印象深いのは、この部分と、出会いの希少さが大きいのだろう。
 
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魚の反応が薄いとき、しばらく空振りが続く。
何処にいる? どうしたら喰う? 色々な事を考える。
 
この考えている時間が結構しんどくて、でも後で考えると楽しい。
 
そしてようやく、狙いの場所から魚が出ると、喜びもひとしお。
 
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釣行の途中から大雨に見舞われ、見る間に増水してきた。
 
こうなると安全な河原のあるポイントしか、釣り場が無い。
見知らぬ渓は危険なので、心当たりの場所を転戦。
 
これは「通った」成果の一部。
天候の急変に出会った際に釣り場を見付けるには、雨の日、晴れの日、増水、渇水、色んな状況を知っておくことが大事。
 
経験からくる読みの部分で、竿を出せるだけでなく、「釣れる」場所を選ぶと言う事。私よりも長く同じ場所に通う人なら、もっと良い場所を多く選べるはず。
 
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前述と相反するようだが、同じ地域に通い続けると、私の場合は釣りにマンネリ感が出たりする。有望場所ばかりに集中的に竿を出し、釣り方自体がパターン化されがちだからだ。
 
大物が釣れたりすれば、それは確かに嬉しい。
でもマンネリ感のもとだと、釣りの喜びとか満足感がどうしても低下する。
 
同じ結果に出会うなら、プロセスを含め、自分の知識と技術を総動員した感覚があったほうが、その嬉しさが増すのは確かな事。
 
これは個人の感覚なので、どうするのがベターか、それは自分で選ぶしかない。
自分の心を喜ばせるのはどんな釣りなのかは、自分にしか分からないから。
 
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サイズの問題でなく、出会って嬉しいのは、渓魚の「美しさ」でもある。
 
大源流のような隔絶空間ならばともかく、現代の渓流では、完全な「天然」の魚と出会う事は難しい。しかし、その環境化にもやはり、見惚れる野生は息衝いている。
 
 
「感動」と出会いたくてこの釣りをしている私。 
 
釣行を終えて、胸に湧いてくる暖かな感情は、何度味わってもたまらない。
その想いが大きいほど、色んな周囲の事柄に深く感謝の気持ちが湧く。
 
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今回は一泊出来たので、釣りの色んな情景を思い返しながら、山中で一人飯を食い、一人反省会をする。・・実は、一番の大物はバラしちゃったので、あれが頭から離れない。。
 
誰かと一緒も楽しいし、一人のペースでやるのも楽しい。
釣りの道中に採取したキノコや山菜を調理するのも、今では外せない「釣行の一部」になった。
瀬音と秋の虫たちの声を聴きながら、何と贅沢な時間かとホッコリする。
 
今回は良い釣果にも恵まれた。 ありがとうございました!!

新規場所の尺上アマゴ

地図では見ていても、実際には歩いていない、そんな区間がまだまだある。
かなりの急勾配な斜面を下り、初めての区間に立ってみた。

 
・・・・!!
 
タモが無い・・・
 
何てマヌケだこと。車に忘れてきちゃったのだ。
登り返すなんて、ちょっと・・・もう、イイや。タモ無しで何とかしてやろう。
ジンクスと言うか、こう言う時に限って、良型が出たりするし?
 
Md3
 
本当に出た・・・
河原に降りて、2尾目のアマゴがこれ。タモ無しの効果なのか??
 
もしも良型が出たら、何処でどうやって寄せるかとか、かなり想定を練ってから竿を出す。これは油断が無くて、たまには良いかも? でも心臓に悪いから、ワザワザやるもんじゃないな(笑)。
 
Md2
 
斑模様が濃い。居付きの個体なんだろう。
ここまで色濃い秋の大アマゴは初めて見た。
 
大本流の個体や遡上魚と違い、ややスリム。これはこれで格好良い♪
 
新規の場所での出会いが、更に嬉しい。初めての場所で好ポイントを探し、見た事の無いタイプに出会う、これもまた開拓の面白さ。
 
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ブナ模様に溶け込むようにパーマークと黒班が見える。本当に綺麗だ。
 
 
それにしても、今年はどうもアマゴの色付きが早い。
 
毎年9月の最終週くらいに、やっと1尾と出会える、それが秋アマゴだと考えていたけど?
秋の訪れが早い年もあり、成熟の地域差もありで、出会い易いロケーションにハマれば、何度かの出会いが可能なのだと思える。これは今までのイメージを払拭しないと、だな・・。
 
産卵を控えた個体を、そっとしておきたいような、しかし出会いたいような。
釣れたら嬉しい、でも何となく後ろめたい。微妙に感情が複雑になるのだけど、そこは釣り欲が勝る。何たって私は、「秋アマゴ」に出会いたくてこの釣りをしてるからね。
 
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お気に入り度が高いアマゴも出てくれた。各パーツが完璧で、私的に非常に好みのタイプ。
ウロコの反射が消え、ヌメっとした肌艶。サイズこそ知れたものだが、貫録と言うか、存在感がある。

振り返ると今回は、バラシや掛け損ないの多い釣行だった。
結果的に良い釣果に恵まれたものの、反省点も多い。
 
例年この時期は、まだ夏色を残す魚と、秋色に染まる魚が混在するようになる。
ガッツリ喰ってくる個体ばかりでもなく、釣り自体が繊細で難しい。だからこそ、出会いの喜びも増すのだが。
 
折角の出会いのチャンスをモノに出来ないのは歯痒い。
次回はどう対策しようか・・?
 
残りのシーズンを、安全無事に、もう少し楽しませて貰おう。

夏休みの親子釣行・最終回

先回の釣りで、息子が大アマゴを掛けた。
その後、何度もその話題で盛り上がっている。よほど嬉しかったのだろう(私もだけど・笑)。
 
よし、それじゃあ、今度はお父ちゃんも本気見せるよ。
いつもは親子で行くときは、子供に優先的に釣らせてるけども。それなりの場所では、私もガチで参加することに。

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イマイチ魚の反応が鈍いな・・そんな中、ドカン!!と出た!
見事な婚姻色の鼻曲りアマゴ。
この時期にして、ここまでの成熟度とは、ちょっと驚き。
 
子供の前でバラしたらシャレにならんな・・とか、ヘンな邪念があったのは確か(笑)。
ちょっとヤバい場面もあったが、無事に取り込めた。
この魚と、お父ちゃんの釣り姿を見せられて、一安心。
 
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惚れ惚れする色合い。
この微妙なグラデーションが私は大好きだ。 
控えめな朱点、ブナ模様に浮かぶ、縦割れのパーマークと黒班・・・美しい、の一言に尽きる。
 
ヒレの張りも、太さも、プロポーションも、顔付きも・・・全てが逞しい魚体。我が子がこれを実際にその目で見てくれたのは、物凄く大きな体験じゃないかと思う。
 
 
実は恥ずかしい話。。
 
掛けた時はイワナだと思ってしまった。
 
思い込みとは怖いもので、姿が見えても
「おぉ、良いサイズのイワナだ」と口にしたほど(笑)。
 
下流から上流に向けて釣っていたので、当然ながら魚はこちらには下ってこない。
グググッ!と上流に突っ込む様を見て、イワナだと。
日影のポイントだったことと、婚姻色で銀色の反射が失せていて、鈍い体色に勘違い。
背中が水面上に見えてようやく「大アマゴじゃんか!!」って有様(笑)。
 
Kin1
 
この魚をリリースする際、いつもの通り「ありがとうね~!」と声掛け。
こうしたシーンも、ある種の情操教育になるのかな。
 
坊主が「でけぇ!凄い!」と言っていたのが、また嬉しい。
 
親離れの年頃を迎えていたのが、この夏の釣りを経て、ちょっとコッチ側に戻ってきたような?
 
いつかは子は親から離れていくもの。
それでも、好きな時間と体験を共有できたのは、この夏の喜びだった。
 
ありがとう。色んな事柄に心から感謝♪

息子、初の尺上を釣る

今年は自分にミッションを課してみた。

「この夏休み中に、息子に尺上渓魚を釣らせる」
 
で、このところ、各所連れ回していたのだが。
 
 
結果を先に書いてしまおう。
 
Hhs4
 
Hhs5
 
初尺イワナ 31・5!
 
 
Nty4_2
 
Nty7
 
初尺アマゴ 36!
 
 
中一の釣果としては、かなりのモノじゃないかと、親馬鹿・釣り馬鹿な父ちゃんは思うのですよ。
 
今年の春先辺りから、時折上手く流れを掴んでる様子があった。
これなら場所とタイミングが合えば、大型にも届くかも?
 
親離れも始まり、塾や部活や友達やと、成長中の長男。
今年がひょっとすると、最後の機会かと。
 
 
Hhs2_2
 
水深のある淵で、掛かった途端に、力強く上流へ突進したイワナ。
 
子・「大きいんじゃないかな!? 上がってこないよ!」
 
Stam
 
このアマゴは大場所の流れ込みに居た。
 
子・「うわ、デカイのが掛かった!! どうすれば良い!?」
 
*余談
この魚はサツキかアマゴか、判断が微妙。
パーマークと腹部の黒班が確認できるので、私は「アマゴ」とした。
居付きのアマゴでは無い。シラメにならずに下流に降りて、遡上してきたのかな。どうも遡上型のような、しかしアマゴの特徴も残ってるし・・
出自はともかく、坊主が初めて出会う大型の迫力なのは間違いないので、細かいことは不問としよう。
 
 
親子で大興奮の時間。
 
ヤバそうな場面だけは、ちょっとお節介して、何とか取り込み。
 
竿操作がヘタ過ぎて、見てるコッチがもう、ドッキドキ!
あーしろ!こーしろ!と喚いてみても、全然ダメ(笑)。
 
・・・・
無事に手にした良型を見て、満面の笑顔の我が子。
その顔を見て、それ以上に喜ぶお父ちゃんであった(笑)。
 
Nty11
 
移動中にキノコや山菜を採取。これらの一部を使い、簡単料理。
 
Nty8
 
野外で食べるものって、本当に美味い。
それが現地採取の食材を絡めると、数段美味さが増す・・と思う。
 
さて・・。 
食べつつ始まる、釣りの反省会。
 
あまりの竿操作のヒドさに、説教を喰らわすお父ちゃん。
こうして「美味しいね~♪}とか言いながら、ヘタさ加減をチクリチクリと。
 
念願だった尺上を、しかもアマゴ・イワナの両種揃えた後、美味いものに舌鼓を打ちながら、坊主は相変わらずの笑顔で私の嫌味を聞いている。
 
Nty10
 
よくやったよ。本当にそう想う。
これだけ印象深い釣行は、かなり久しぶりだ。
 
 
→お父ちゃんの道具類で
→連れてって貰った場所で
→私の釣りを真似てる坊主が
→好場所に竿を出す
 
私からすると、自分の分身が釣ってるみたいな感覚。
しかしこれらは、長男にとっては大きな経験値になるハズ。
 
Nty1
 
実に良い夏だった。
 
この先、バラした、切られた、色んな経験をするだろう。
その積み重ねと試行錯誤で、自分の釣りを見付けてくれたら。
釣りから離れたとしても、この夏の思い出は残るのじゃないかな。
思い出したら、また戻ってくれば良いし、他にも色んな遊びや経験をしたら良い。
 
 
いつの日にか、五分でやろう。
 
ミッションを達成した今、今後は手加減せんぞ、と想うお父ちゃんでした。

増水中の親子遊び

息子が釣りに行きたいと言うので、深夜から車を走らせた。
しかし夜中に台風が直撃して、道中は大雨。時折見える河川は、何処もゴウゴウの大増水。

予想通りの状況・・・私一人ならともかく、困ったな。
 
Tia2
 
荒れ模様の日は、良型渓魚と出会うチャンス。
 
息子に釣って欲しかったんだけど、流れが強すぎて、どうにも釣り難い様子。結局釣り手交代で、イワナが私のタモの中へ。
 
息子の釣りを見ると、型が中々出せない理由が分かる。きっと、私よりずっと腕達者な釣り人が私を見たら、何が不足かを見抜かれることだろう。
 
課題として息子は、激しい流れが釣りこなせない。表層の流れが捌けなくて、魚の居場所まで仕掛けが運べないのだ。
 
Tia4
 
夏キノコも盛りで、山中が賑やかになっていた。
 
親離れしかけの長男は、今はまだ、山へ川へと着いてくる。
雰囲気的には、この夏が最後、くらいじゃないのかな。来年にならないと分からないけど。
 
釣りの技術も、山の知識も、息子の気の向くままに覚えれば良い。
息子としてと言うよりも、初級の釣り人として、学生最後かもしれないこの夏の間に、良い体験をしてくれたら、と思う。
 
そしていつの日にか上達して、お父ちゃんを驚かせて欲しいな。

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