2011 最終釣行
いよいよ今期の竿納めの日。
最後の最後に、ドカン!と出したいでもあり、
静かに渓に挨拶をして閉じたいような、釣り馬鹿には似合わない?気持ちが入り混じる。
思えば、実に色々な事が起こった本年。
昨冬はまれに見る大雪で。
3月には大震災もあり。
震災は仕方なしにしても、その後に次々に報じられる、放射能汚染の話題。
夏場は節電対策で、一方では人の移動が例年とはかなり異なったものになった。
秋に入り、ついこの間は、私の地元にも避難勧告が出るほどの豪雨が。
幼い命を飲み込んだ近所の小川は、今も毎日捜索が続いている。
釣りの方は、低温の影響からか、初期はあまり良い出だしでは無かった。
しかし盛期に近づくにつれ、各所からの好釣報告が飛び交い、
また私自身も、楽しい釣りが何度も出来た。
今年の私は「家庭の事情」により、釣行日数、その時間共に、大幅に少なくなってしまった。
随分オトナシク?(あくまで私的には)、チョイ釣りばかりが多かった割には、
まずまずの釣果に恵まれたように思う。
それでも、もっともっと釣りが上手くなれたら、短時間でも結果を残せるのだろうと、
自身の未熟さに歯噛みする場面もしばしばあった。
竿を振り、渓の流れを見ながら、頭の中を巡るのは。
今シーズンに出会った風景や、仲間達の顔、今期釣り上げた魚、家族、仕事・・・
毎年の最終釣行では、似たような事を考える。
そして行き着くのは、これまた毎年と同じく、「感謝」の気持ち。
「ありがとうございました」
それは、渓にも、魚にも。
仲間にも、家族にも、今この目に映る様々な物に。
最後に一花、とはいかなかった最終釣行ではあったが。
充分に堪能出来たと感じる。
久しぶりの場所、今年何度も竿を出したポイント。
全ては無理なので、時間の許す範囲で何箇所も廻ってみた。
相手をしてくれた渓魚達、また来年逢おう。
楽しく、充実したシーズンだった。
来る来期、
今からそれを待つ、釣り馬鹿が居る。
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