活況の本流
今年の私は「寒」に憑りつかれている?らしい。
早朝の長良川、郡上八幡の気温は「一℃」。
河原に霜が降り、水を触ると手が痺れる冷たさ。
しかし、川虫を捕らないと釣りが出来ないし・・。
(釣具屋さんでエサを買うと言う発想は、この時期に関しては私には無い)
こんな冷え込んだ日に、朝早い時間はどうだろう?
と、そんな心配は無用だった。
僅か数投振っただけの仕掛けに、元気なアマゴが。
お、これならイケそう。
少しづつ沖へ釣って行くと、流芯の向こう側で掛かった。
むむ? これはちょっと重い。 流れを潜らせるか、下流へ振って取り込むか?
竿を絞り、やや強引に流れを横切らせることに成功したのだが、そこから寄ってこない。
流芯に何度も突っ込み、激しく暴れるアマゴ。
元気イイなぁ!! まずまずの手応えですよ、これは。
おぉ~、この太さ! まさに「砲弾型」じゃないの。
これは力強い泳ぎをするワケだ。
そこへ暖かいコーヒーをお土産に、浜松のドミンゴさんがやってきた。
「寒いでしょ~、これで温まるといいよ」
う・・嬉しすぎる・・! ありがとうございます!!
(でも私は、好感触で釣りをしていたので、正直この時点では寒さは忘れていました・笑)
聞けば今日は、地元釣友数人との同行なんだそうで。
折角なので一緒に釣りをさせていただくことに。
皆、思い思いに散らばって、本流アマゴ狙いで竿を出す。
初めて出会った人でも、「釣り」と言う共通の趣味で交流が適うのは、毎回ながら本当に良いものだと思う。
さて、その後の私の釣りは。
アタリの数に対して、獲れる魚の数がどうにも合わず、苦戦模様となってきた。
渋いと言うか、スレたアタリと言うか。
極小さな反応を上手く拾わないと、ハリに掛かる前にサヨナラされてしまう。
ここは考えどころ。
アタリが出る、からには、魚の反応は引き出せている、と言う事。
ここまではポジティブに捉えるとして。
では、流れの読みが悪いのか、仕掛けが合っていないのか、釣り方そのものに不足があるのか?
良い感触の部分はそのまま伸ばし、足りないものを加える工夫。
これらを組み合わせ、狙い通りに釣果が出れば、この上も無く嬉しい。
これこそが私がこの釣りにハマる、大きな魅力、終わりの無い楽しみの一つなのは間違いない。
なので、ポンポンと上手く釣りが運べるよりも、多少は手こずる場面があった方が・・
・・と書けば、幾らかは格好良いようにも思うのだが。
実は掛かりがあまりに悪いので、大合わせしてイトを切らしたりして・・。
これでまた焦りが出て、負のスパイラルに陥っていた(汗)。
何を言おうが、釣れないと面白くないし。
魚の反応があるのに掛け損ないが多ければ、どうにも悔しいもんね。
それでも、タモの中まで魚が連れて来られれば、それはほぼ盛期の重量感ある魚体。
たまに小振りなアマゴも混ざるのだけど、そこそこのサイズになれば、引き味も良い、本流らしいアマゴ釣りが出来る季節となった。
ドミンゴさんと一緒に、何ヵ所か本流を廻り、各所様子を見てみた。
何処も反応はある。
瀬も淵も良い。
しかしハリに掛からない魚が多いことは何処でも一緒(涙)。
それに加えて、ここなら出るだろう? と見立てた場所で空振りしたり。
しかも寒かった朝からポカポカの陽気に変わり、強風が吹き始めた。
うぬぅ・・楽しいが、やはり甘くないな・・。。。
この後、支流で釣りをしていた私と同じ地元の、スパット君が合流してくれた。
ごめんね、呼び出しちゃって。
彼と一緒に竿を並べるのは、一年ぶり・・かな。
複数人で釣りをする際に、面白いといつも私が想うのは。
自分一人で釣っていては見えないものが見えたり、感じられたりすること。
今日は気付けば、そこそこの数のアマゴが獲れた。
そして何より、複数人と久しぶりにご一緒した事で、また勉強が沢山出来た。
掛け損ないの多いことは、今に始まった話ではないのだけど、少しづつでも精度を上げていきたい。
楽しい一日に、そして同行頂いた皆様に感謝!
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