友と釣る
京都から友人の“一竿”氏が来ることになった。
今まで何度も会い、釣り話に花を咲かせる間柄なのに、2人で丸一日釣りをするのは初めてのこと。
何故かそんな気がしないのだけども?
今回は私の通い慣れた場所を案内しながらなので、一応は私がホスト、となる。
近年ようやくにして、誰かと一緒の時は、その釣り姿をジックリと観察できるようになった。
以前は自分が釣る事に集中していて、他に回せる気持ちの余裕が無かったからね・・。
さて、その一竿氏であるが。
こう言っては何だけど、私は彼に対しては、あまり「遠慮」をしない。
変な意味でなく、性格が分かりやすいんだな。
釣りをしていて、掛け損なったり、バラしたりすると、頭に血が上る様子が良く分かる。
ここらは私と共通する部分でもある(笑)。
他者の釣りを観ると、ほぼ必ず、自分とは違う動作がある。
釣れても釣れなくても、「何故?」を考えるには、その違った動作はヒントになることが多い。
一人の時には気付かないことが、多くの情報量となって受け取れるのだと想う。
ついでに面白いのが、一人で釣っていて、例えばウグイやカワムツが釣れても、ポイと逃がしてそこでお終い。
それが一つのネタになり、河原で何度も爆笑することに。
今回は、まだ出始めたばかりの本流のアマゴに混じって、どうしてもコイ科の魚種が釣れてしまう状況。
別にこれは初期に限らずなのだけど、ウグイなんかがバンバン掛かる場所では、本命が遠いのは確か。
強い瀬を狙えば、コイ科魚種との遭遇はある程度避けられそうだけど・・
開幕初期の本流の釣りでは、そうも言っていられない。
それにしても、開幕早々にコンディションの良いアマゴが出る。
やや小粒な魚も混じるのだけど、ある程度のサイズになると、元気よく走り回って楽しませてくれる。
出てきた魚を観て、あれこれと意見を交わすのも、誰かと一緒の時の楽しみ。
釣れなければ、「何でだ?」と考察を交換し。
釣れれば、「仕掛けは、オモリは? 何処から出た?」と情報を共有する。
釣り馬鹿同士の会話には終わりが無く、本当に良いものだと、毎回想う。
午後からは反応が鈍くなり、しかも強風下での厳しい釣りになった。
しかし我々釣り馬鹿2人は、「諦めない・挫けない・心折れない」の3拍子が揃っている(多分?)。
ポツポツとアタリを拾って、夕方まで頑張って納竿。
この様子なら、今後は更に活性化した本流アマゴと楽しめそうだ。
ようやく私の好きな季節となった感がある。
実に楽しい一日だった。
遊んでくれた魚達にも、そして友に「ありがとう」と想う。
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