キノコと渓流
今年も山の色が濃くなってきた。 この葉が落ちると、次は雪化粧の出番。
そして春が来て・・と毎年山渓を眺めていて、一年の速さを感じる。

紅葉の渓流を眺めながら、ノンビリと休日を・・なんて洒落た感性は、私には無い。
色付いた木々の根元に生えてるキノコ、水の中に見える魚に意識が取られるから。
釣り竿を持たない今の時期だから見えるもの、もまたあるような気もする。

山渓遊びを趣味にする人は沢山居て、その内容は様々にある。
個々の好みや志向の違いで、遊び方もまた変わって来るのだろう。
私の場合は、「渓流釣り」をメインにしているので、年中休日に出向く先は渓流の近くが多い。
心が落ち着くと言うか、水の流れがある、この場所が好きなんだな。

上流部の一跨ぎの小谷などは、釣りの対象としていた時期もあったが・・今は殆ど竿を出すことが無くなった。
それでも、どんな渓相なのか、どんな魚が棲んでいるのか、好奇心は多分にある。
渓流釣りには「禁漁期」があるので、ある意味こうした散策には好都合かもしれない。
沢沿いのキノコを数種覚えたことで、近年はこの時期の山歩きが楽しみになった。
山好きな人の中には、秋のキノコシーズンになると、目の色が変わる人も居るそうだ。
渓流釣りをする人にも、お盆の頃から、まだ解禁中でも、竿を置いてキノコに転戦とか、よく聞く。
しかし私は、「釣りよりキノコの方が面白い」「釣りと同じくらい楽しい」とは今のところ感じない。
もっとキノコ採りの知識と経験が増せば、そんな感覚も分かるのだろうか。
なので9月いっぱいは釣りに専念して、10月から遊びを切り替えている。
春は山菜も採るし、秋はキノコも採る。
釣り場に向かう途中でも、収穫物を見付けたら、とりあえず足を止めたりする。
そんなプラス・アルファがあることで、趣味の渓流釣りに更に楽しい広がりを持てるのは間違いないと想う。
山菜にしろキノコにしろ、採取自体が物凄く楽しい。
採って楽しく、食べて美味しい、時期限定の収穫だと思うと、これは採らずにはいられない。
それでもやはり私は、山渓遊びの中で、「渓流釣りが一番、圧倒的に面白い」と感じているので、禁漁期の秋にもやはり、渓流近くの徘徊をしている次第だ。
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