2017・アウトドア総評
私のアウトドア遊びには「オフシーズン」が無い。
2月から9月までは渓流釣り、それ以外はキノコ採り。
その合間に山菜採取と鮭釣りが挟まる。
近年は行動が大体固定化されてきた。
今年の2月から3月の早春は、寒さが残る日が多かった。
魚達の動き出しは遅めで、釣り難い状況が続いた。
春めいてくるはずの4月までこの傾向だったので、冬が長いシーズンだったのだろう。
山菜の芽吹きが本格化する時期になり、ようやく渓魚たちが目覚めてきた感じ。
山菜については、例年と違いがあったのかは分からない。
私は釣りの最中にチョイと山に入って採取するが、その程度で今年も沢山の種類に出会えた。メインの釣りの方は、春は苦戦模様だったのだが。
ちょっと余談で、2年前の晩秋の事。
中部各地が大雨大増水で、洪水まで発生した地域もあった。
河川によっては、大幅に流れが変わってしまったほど。
・・つまり。渓魚の産卵後の時期に、大水が出てしまったのだ。
この事を心配していて、その後の渓魚の生育、そして今年の釣りは厳しいのじゃないかと?
悪い方の予感は、各地で当たったかもしれない。
知人・友人も、また各情報でも、「魚が少ない」といった話題が出る機会は幾つもあった。しかし、水害を逃れたのか、好調な河川もあったようで、良型の大釣りの話も聞いたし、私自身、良い釣りが何度も出来た。
春の寒気をやり過ごした後、今度は空梅雨が来た。
梅雨入り宣言を聞いたものの、まとまった降雨は殆ど無く。
「カワイソウ」なほどの渇水が続き・・珍しいほどの減水傾向の梅雨だった。
逆に梅雨明けから大雨が何度も来て、ようやく元気な魚達と出会えることが増えてきた。
私は増水河川が好きなので、魚よりも喜んだかもしれない(笑)。
概ね増水の渓を釣った今夏、一番印象深かったのは、中一の長男が良型に出会ってくれたこと。
行き先や道具立ては私の選択なので、増水河川に対抗することが念頭にあった。それでも、よくもやったと。強く印象に残っている。
これもまた、本人以上に喜んだのはお父ちゃんの私、だろう(笑)。
驚いたのは、8月にして婚姻色を纏った鼻曲りが出た事。
早熟の個体が居る事は知っていた。しかし夏にここまでの成熟度は初めて出会った。
この一尾を見られた事で、私の予想。今年は秋が早く来る。
長雨の影響で、地熱が下がったのかもしれないし、他の気象条件もあったのかもしれない。
この事を、植物やキノコで確かめられないかと、晩夏の頃意識してみたのだが・・・残念ながら、確かな結果は観察できなかった。
そもそも、私は鼻曲りの婚姻色が大好きなので、もうソレどころでは無く。
秋色の魚が居ると分かると、釣りの集中力のギアが上がる。
竿を振り続けて、絶好のシーズンを楽しんだ。
私の遊び場は、前述の2年前の影響が少なかったようで、これも釣り熱に拍車を掛けた。
毎年、一尾出会えるかどうかの鼻曲りアマゴが、今季は6尾も。こんな年は初めて。
9月の最終週くらいしか見られないと考えていた、大好きな色合いと顔付き。
特筆ものなのは、過去最大記録の秋アマゴ52。
秋鱒、秋色、秋味・・色んな呼び方がある。
サクラマスの血を継ぐヤマメなら、60を超す個体も居ると聞く。
私はアマゴ域の釣り人であり、50超えは「夢」の領域だった。
これは本当に感動との出会い。
これは本当に感動との出会い。
色々な読みが当たった。
また、出会えた際の攻防は、経験値の積み重なりを実感できた。
この個体ばかりでなく、印象深い渓魚に沢山出会えた。
こんな年は2度と無いかもしれない。
素晴らしい釣りシーズンだった。
夏の長雨と、早い秋の影響が山にどう出るか?
そんなことを考えながら始まった10月からの山行は、そんなに例年と違わず。
私は雑キノコ狙いなのだけど、マツタケ等は不作と、これまた各地で聞いた。
釣りと同じくで、良い地域もあったのかもしれないが。
私の行く山でも、好不調は種によってあるのは感じていた。
ただやはり、早めに奥山に雪が乗ってしまった。
秋が早い年は、冬も早かった。例年11月後半まで楽しめる山も、早々に諦め。
期間は短めながらも、山に行けば収穫量には毎回満足だったので、楽しい季節を過ごせた。
良くなかった方の一番は鮭。
これは渓魚のように2年、3年では何とも分からない。
4年前後で生まれた河川に戻る魚。
手取川では心配になる程、数が少なかった。
何かの事象が、4年前にあったのだろうか?
良い方も、良くない方も。
自然条件が毎年変わるのは致し方なし。
良いとなれば、喜び勇んで出撃し。
良くないとなれば、落胆しつつも何とかしようと手を尽くす。
メインが渓流釣りの私の場合は、今年は「良い」方が勝る。
全部の事柄が良い年など、そうそう無いだろう。
良い1年だったと、出会った全ての事柄に感謝。
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