冬キノコ・始動
朝晩は冷えるようになってきた。
でもまだ日中は暖かくて、上着なしで山を歩いても、どうと言う事もない。
しかし暦は進み、間もなく年末。霜が降りても何ともないキノコ達の出番の季節。
ヒラタケの発生の勢いが良い。
これは晩秋~初冬に沢山出会えるキノコ。
こうした青みを感じる個体が嬉しい。
大きく開く頃、虫こぶが付いたものが多くなり、別に何ともないのだけど、どうも食べる気が・・。
今回の採集で嬉しかったのは、ここ2年ほど発生が静かだった、エノキタケとアラゲキクラゲに多く出会えたこと。
でも今までの生え場が朽ちてしまい、新規開拓しなければならなくなった。
樹上生のキノコは、木材が朽ちるまでは毎年同じように発生するけど、最後はポツリと発生して、次の年からは出なくなる。
樹皮が剥がれ落ちると、極端にキノコの発生量が落ちるところを見ると、分解の一つの目安なんだろう。
キクラゲの仲間に関しては、私が今の住居に越してきた当時は、何処の山でも見掛けた。
それが段々出なくなって、ここ2年ほどは本当にポツリと採れるまでに減ってしまっていた。
何故なのか理由はわからない。
それが今回、複数個所でその姿があった。
今年はキノコの発生がイマイチ良くないと、各所で聞く。
だけど種によってはそんな事はないような気がする。
老菌だったので採らなかったけど、ヌメリスギタケモドキの発生が沢山あった。
私の地元では、やや珍しい種なのに、不思議。
このところ晩秋のキノコはハズレを引くことが多くて、歩き回った割に大した収穫にならない日が多くあった。
ところが今年はどうやら様子が違う。
昨年のような調子なら、キノコは諦めて違う遊びを探そうと、本気で考えたのだけどね。
犬も歩けば何とやらで、それっぽい山を歩くと、何がしかの発生に出会える。
この「それっぽい」と言う感覚は、鈍い私は、分かるようになるのに随分時間が掛かった。
簡単に説明するなら、「やたらと山がゴチャゴチャしてない」となるかな?
風の通りのいい、落ち葉がやたらと積もって無いような、かつ下草がボウボウ生えて無いような、それでいて日当たりが強くない、そんな場所。勿論、自然の事には例外はあるけど。
ナメコも出ていた。
この木はほぼ朽ちかけているので、今年の発生が最後だろう。
元々ナメコは私の地元には殆どないキノコ。初めて見付けた時は驚き、我が目を疑った。それから数年、何ヵ所かで見るようになった。
何処かの原木栽培などから、菌が飛んだのかもしれない。
昨年はまるで出なかったけど、今年は一か所だけ出てくれた。
今回は主に新規開拓だったので尚更だろうけれど、今までキノコの姿が無かった場所に、結構色んな種が出ていた。
どうも何かの条件が今年は良いらしい。
ダメ元で歩いていても、各種のキノコが目に入って来る。
何が例年と違うのだろう。
数時間歩いただけで、そこそこの量が採れた。
これでまた暫くの間、キノコ料理が楽しめる。
山に、自然に感謝♪
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