好感触の秋の釣り
水の中のラインに「重さ」が乗るような感触。
手感の一種だろうけど、コツコツ!と来る、チョコッ!と触る、のような反発力を伴わないアタリ。目印にも変化はない。
こんな時、大体は魚がデカい。そしてこのアタリ方だと経験から、高確率でガッチリとハリ掛かりします。
ガン!と掛けたら、大アマゴの泳ぎ!
ヤリトリの最中、水中に見えた魚体が茶~黄土色・・?
あれれ、イワナかな??
違いました。
顔が見えたら、鼻曲りの大物! 茶色っぽい、やや渋い婚姻色の彩だったんですね。
噛み付きそうな顔が水面に出て、緊張する取り込みの瞬間。これが記憶に残る。
出てくれたね~! よぉっっしゃぁ!! と1人でガッツポーズ。
ありがとう。今年も出会えた。
サイズも、プロポーションも、どれも申し分なし。鼻先が伸びて、口が噛み合わなくなり始めている。
もう少し進むと、顔がもっと黒くなって、口先が更に厳つく尖って来るでしょうね。
まだ婚姻色の薄い、夏っぽい魚も居ます。
メスは触るのが申し訳ないくらいに、卵でお腹がパンパン。
ここまで来るとそろそろ、エサを消化する機能が低下するはずなんですけどね。
私だと写真では上手く写せないのですが、この個体は背鰭と肌の色が鳥肌ものに綺麗でした。
パーマークが入っていても、完全な居着きではない気がします。遡上タイプなのか、両者の中間型なのか?
透明感があって本当に美しい魚。
この魚を釣れたのは、ちょっと技ありだったなと。
岩に邪魔されて向こうが見えないポイントで、感覚頼りに仕掛けを送って掛けました。こちらの姿を見せたら終わる場所だと、こうした工夫も必要ですね。
私はこの釣りを本格的に始めてから、9月の魚に出会いたくて、釣り方をずっと研究してきました。
尖った顔付き、婚姻色に染まった魚体。
偶然に一尾の鼻曲りに出会って以降、この魚に狙って届く考察の手応えを得るのに、随分と年数を費やしました。そして今も難解です。
婚活に忙しい魚達は、夏までとは同じ場所に居らず、良型ほど採餌行動を取らない個体が大半です。
この時期はまだ本格的な産卵行動は始まっていなくて、夏の動きを残してる個体も居ます。
年ごとの気候変化と条件で魚の行動が違って、多分に秋行動へのタイミングもまたバラバラ。
こちらは居付き型。色が全体に黒ずんできています。
私が勝手に「黒系」と呼んでいる婚姻色。赤、青、橙、茶、薄緑等々、色んな色付きが見られる、秋の魚達。婚姻色の出方が魚のタイプで違うのは確かです。
そのどのタイプの魚がどんな時に出るか、反応のし方も含めて統一性が私は見付けられません。
同じ日、同じ時間帯でも、パターンが分かり難いのです。
先にハズレの少ないアタリのことを書きましたが、そうはなってくれなくて、掛け損なったりバラしたりは毎回。実際に今回も、かなりの大物をバラしちゃって・・・。。
考察として、魚のタイプとその成熟度は重要度高き項目だと思うんですが、掛けてからならともかく、掛かる前に相手がどんな魚かなんて、分からないですからね(視認できるなら、その時は話が別)。釣りを組み立てるには、そこに天候などの条件を加えていきます。
釣れた中で、魚をよく観察して、いつ何処でどんな釣り方でどうしたら掛かった、アタリ方は仕掛けはと、経験からデータを重ねるしかない。
でも今日この日この時間帯は2度と無くて、次回以降でも良い事と、今回じゃなきゃ出来ない事があるんです。
魚の個体差と周辺のコンディションの組み合わせが無限大過ぎて、とても難しいのが面白さでもあり、魅力でもあるんですね。
この太さ、色合い、顔付き。これは赤系の個体です。
もう、これに惚れ込んで釣ってきたんですよね。
いつまでも眺めていたくなる、この時期ならではの渓魚の色彩です。
魚をリリースして、あらためて周囲を見ると、景色も空気も秋色。
河原で一人でニヤケ顔しつつ、何度も何度も「よぉぉっっし!!」って、釣り馬鹿の心底幸せな瞬間。
喜び、感動、この感覚が欲しくて釣りをしてるんです。
でもここまで書いておいて何ですが、私は以前ほどには秋色渓魚に熱を入れなくなりました。今も大好きなのは間違いないですけどね。
現在は年間を通して、山渓を知り、そして楽しむ事が主眼になっています。秋の釣りはその一面。釣り自体はいつの季節も真剣です。
秋色渓魚に出会いたくて重ねた考察は、今は別の季節にでも転用できるようになったと、少しばかり自負しています。それは魚のタイプ観察も、行動観察も、それに合わせた釣り方も含めて。秋の魚を相手にするには、その前段階の性質、行動を知る必要があったから。
イマイチな部分どころか、分からない事ばかり、出来ない事ばかりなので、私のレベルでは、釣りを確りと語れない事が多いです。まだまだ発展途上であり、これからも終わりなく楽しんでいけそう。
良かったのは、「秋の魚」と言うテーマを持って続けてきたことで、そこを入り口にして、他の季節の考察も深めていけたことです。これは別の場所から入っても、結局は同じだったかもしれません。
婚姻色に染まったメスは、オス以上に口を使わない個体が増えてきます。でも今はまだ、食性も幾らか残ってるようです。
完熟前の微妙な色のグラデーションが、これまたとても美しい。
まずアマゴなら、ザックリと遡上タイプと居着きタイプ、そしてその中間タイプ。イワナにもこうした色んなタイプが居ます。季節ごとにタイプ別に行動が違うのですけど、秋は雌雄でも分かれてくる。
繁殖期の魚は雌雄で役割が違いますから、同じ魚種でも性質が異なるんですね。それが見えるようになるのが秋。夏までは雌雄に行動の大きな差は無いか、あるのかもですが私は知らないです。
秋色を纏う渓魚は、性質変化から釣り難くなることが多い。夏までは簡単かと言うと、そんなことは無いですけどね。では気難しい魚を相手にするのに、どうしたら良いのだろうか?
9月の魚狙いをずっと続けてきて、今のところ一つ行き着いたのは。良型渓魚に出会うのに必要な事は、魚種が違っても、時期、ポイントが変わっても、そんなに大きくは違わない気がする、ってことです。
今回のように様々なタイプの秋色渓魚に出会えたことは、幾重にも幸運だし、自分の狙い方にある程度の理はあるのだなと、確認も出来ました。
ハナイグチ
ミズのムカゴ
キノコに山菜、秋の収穫物も各所に。
一点集中で釣りをされる方からすれば、私は浮気性かも(笑
これら渓の周辺観察もまた季節の進行を教えてくれて、渓流魚の動きと連動する部分があると考えてる私は、魚を釣ることだけが釣りじゃないですからね。竿を振ることは勿論、歩いてる時も休憩してる時も、山渓に行ったら周辺にも意識が向いていて、それも含めて私の釣行なんです。
今釣行は、中々こんな時はないほど、充実感がありました。出会えたものたちに感謝。
長く研究してきた考察がハマったことが、とても嬉しい。毎回こうは行かないので、上手くいく確率をもっと上げたいです。
実はちょっとした発見もありましてね。釣っていく中で、今後に繋がるヒントの手応えも感じました。内容については、また今後確認してから。
もうこれで、ノルマ達成?と言いますか、今シーズン目標は多くがクリア出来ました。
秋色の鼻曲りに出会えたこともその一つです。
渓流最終幕まであと僅か。あと少し、山渓に楽しませて貰おう。
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おめでとうございます♪
出ましたね、とりあえず残りシーズンを
考えると締めの一本となっても足りうる
アマゴではないでしょうか♪
良い状態で締めたいのですが、
昨年9月に効果的だった釣り方が、
今年は全く空振りしています。
たぶんボクが使っているルアーサイズ
は普通よりデカイので、それも不調の
一因ではないかと分析しています(笑)
投稿: ルアーマンAT | 2021年9月15日 (水) 20時02分
ATさん、こんばんは。
出てくれました!
やっぱり嬉しいです。感動しました♪
この1尾で〆で良いくらいなんですけど、登場がちょっと早かったかなと(^^;
ATさんが苦戦とは。
最終には修正して、ドカンと期待してますね(^_^)
投稿: アイ | 2021年9月15日 (水) 20時30分
カッコいいアマゴですね!
9月って良いアマゴが狙えますが、釣れるかは別問題なので流石といったところです^ ^
今年は当たり年じゃなく厳しいですが、アイさんみたいなのが釣れるよう頑張ります♪
投稿: けんじ | 2021年9月16日 (木) 10時10分
けんじさん、こんにちは。
良い秋の彩に出会えました。当方も豪雨後の荒れが酷くて、ちょっと苦戦中なんで、嬉しいです♪
釣れるかは別問題とは、渓流は本当にそうですよね。
そちらの良い渓魚の報告が上がるのを、楽しみにしてますね(^_^)
投稿: アイ | 2021年9月16日 (木) 10時23分
こんばんは。
鼻曲がりのアマゴ、凄いの釣りましたね!
今年は8月の大雨があったせいか、あれよあれよという間に秋になってしまった印象です。
あれだけの大雨があっても、アマゴもイワナも逞しいですね。後残り僅かですが、私もあと何回か渓に向かってみたいと思います (^_^)
投稿: リコプテラ | 2021年9月16日 (木) 21時07分
リコプテラさん、おはようございます。
今年も出てくれましたー!嬉しいです♪
私は鼻曲りアマゴが好きで好きで、これを釣りたくて渓流釣りを続けてきたんです。
今年は夏の大雨から、状況が変わりましたね。秋の産卵期に、落ち着いていて欲しいところです。
そちらの最終盤のご報告も楽しみにしてますね(^_^)
それと、やや早く涼しくなってきたので、キノコは良いんじゃないかなと?
投稿: アイ | 2021年9月17日 (金) 07時46分