山渓の危険なものたち・「毒」
山渓で遊んでいると、害を及ぼすものたちに出会うことがあります。
命に関わると大変ですから、危険因子は知っておいた方が良いですね。
本記事では日本国内について主に書きますが、世界を見ると、最も人を殺す生物は「蚊」だそうです。
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以下、幾つか例を。過去記事もよろしければ合わせてお読みくださいね。
スズメバチは、毎年20人ほどの犠牲者が出ます。
これは毒そのものより、アレルギーによるショック死ですね。
2回目に刺されるとヤバい、って言われますけど、体質の問題で、ダメな人は1回でもダメ。逆もあって、大丈夫な人は病院へ行かないので、事故数が不明で確率が分かりません。実際に2回目で亡くなる人はどのくらいでしょうね?
少なくとも死亡数では、熊より毒蛇より上です。
毒蛇では、マムシ、ヤマカガシ、沖縄のハブ等。
年間で5人ほどが亡くなっています。犯人はほぼ全てマムシ。
咬まれるのは1000~2000人ほどで致死率は1%以下、実数は0、1%とも言われます。つまり咬まれても99%以上の人は生きています。
ヤマカガシの毒はマムシの3倍だそうですが、攻撃性の少ないヘビで、事故例もまた少ないです。
マダニも騒がれましたね。これは毒とは違いますが。
咬まれても、そのダニが病原体を持ってなければ、何も起きません。年間死亡数は10人ほど。
マダニのSFTS病原体保有率は数%未満と言われていて、発症率は0,3%(厚労省より)。発症した場合は死に至るケースがあります。
致死率が30%といわれている、マダニを媒介とする感染症「SFTS」。
この文章は某新聞の抜粋ですが、これだけ読んだら、ダニに咬まれた人の3割が死亡する印象を持つ人も居るんじゃないでしょうか。
これはあくまで「発症した場合」の「最大値」です。
発症率が0,3%なので、その中の最大3割だと、0,09%以下。1000人咬まれて、発症するのが3人くらい、死亡するのが1人未満、です。
死亡率の分母は人口(日本なら1億2千万)、致死率の分母は患者数ですから、混同しない方が良いです。
お断りしますと、私は自然毒を甘く見てはいません。ですが危険と安全をイメージで判断するのは、誤解の元だと考えています。
私はオオスズメバチもマダニも経験してまして、何とも無いです。
「たまたま助かった」とのご指摘があるかもですが、そうかもしれないですし、ダニもハチも、刺されても死ぬほどの事は無い人の方が多いのは確かです。
厚労省のデータによると、死者数はかなり少ない。と言うか、殆ど居ませんね。
食中毒は何件も起きてます。「キノコ中毒御三家」と言えば、ツキヨタケ、クサウラベニタケ、カキシメジと聞いてましたが、3番手はカキシメジじゃなくて、テングタケなんですね。知らなかった・・。
こちらは年に死者が1~2人くらいですね。
死亡数はイヌサフランがトップ。トリカブトが数人。
これらは動物類と違って、「食べなければ」何も起きません。触れると皮膚炎を起こす植物はありますが、命取られるほど危険なものは無いです。
そこへ行くと毒を持つ生き物は、山渓だけでなく街中でも遭遇する可能性はありますし、事故は起きています。勿論、山暮らしの人、自然の中で遊ぶ人、仕事で山に入る人の方が、その確率が高いのは言うまでもないですが。
山渓ではこうした危険は付き物で、街中では事故や事件の発生数が多くなります。
あえて数値は出しませんが、傷害事件や交通事故の総数を見たら、山渓の事故の比じゃないです。
数値だけで比較するなら、必ずしも山渓の方がリスキーだとは言えないかもしれません。
闇雲に怖れず、油断もせず。危険なものは正しく認識するのが大事かなと。
ここで言う「正しく認識」とは、何がどうなったら、どの程度危険なのか(確率)、そうした事を知り、またどうしたら危険を避けられるか、もしもの際にどう対応するか、ですね。
その為にはお勉強も必要です。
ハチやダニが危ない→だから山には行かない。と言うのは一つの正解ですが、前述のように街中に居たら安心ではないです。
ハチは2度刺されると危ないとか、マダニに咬まれるとどうなるとか、その情報自体は間違っていませんが、程度の理解も大事です。
私は山渓のベネフィットが、リスクを遥かに大きく上回ると判断してますので、これからも注意はしつつ、この楽しい世界観で遊んで行こうと想っています。
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