雑感・山菜を食すこと
山菜を乾燥させてパウダーを作る人がいます。今のハマりはコシアブラだそう。
ゼンマイなんかは知ってますけど、コシアブラを乾燥って、私は聞いたことないです。
それでカレーを作るんですと。
言われるには。
「インド人がカレーを常食する、理由があるはず」
スパイス各種には様々な効果効能があって、それがインドの地域性に合っているのだろう、とのこと。
それをアイディアにして、インド風の山菜料理を作ろうとの意図で、挑戦中らしい。
乾燥してパウダー状に加工すれば、夏場でも使えますから、面白い取り組みかと。
常夏の国で、スパイスには殺菌効果があって、保存し易くなるとか。
カレーは各種の栄養素を一度に摂れる調理法であるとか、色々あるでしょう。山菜を加える事だって、勿論アリですね。
乾燥、塩漬け、時々の収穫物の保存法は色々。
これだと、時期を外したとしても、後に食べる事ができます。
日本では(全ての人ではないにしても)、山菜を食べる習慣は全国にあります。
和風料理だけでなく、洋風、中華風にも山菜は使用されてますね。
昔から「旬の初物を食べると寿命が延びる」と言われてます。これは季節が移ろう国で、その時々の食材を摂ることで、健康管理に役立つと考えられてたのかもですね。
栄養素だけでなく、土地土地で季節のものを食す理由は、日本以外の外国でも様々でしょう。
山菜独特のエグみとかアクの部分は、実はデトックス効果があるとか、花粉症に効くとか、血圧安定とか、諸説ありで。
私自身の実感としてですと、朝の快便は感じますね。特にシダ系。食物繊維が腸に良いのは周知の通りです。
ただし摂取した際の個人差もあるようで、これを食べたら体に良い、が本当だとしても、それだけを食べたら健康、ってことにはならないと思います。山菜に限りませんけどね。
熊が冬眠から覚めた時、毒草を食べる話があり。
これは冬眠中に体内に溜まった老廃物を排泄するためなんだそうです。コバイケイソウとか、ミズバショウとかを食べるらしくて。
賢いと言うか、どうやってそんな事覚えたのかな、と不思議ですけどね。
山菜類の中には、微毒なものもあります。誤解があるといけませんから、ここではこれ以上触れませんが。
冬に活動が少なくなり、春に動き出すことが多かった山の人は、体外へ毒素を排出するために、春の野草を食べていた、と言われれば、何となく納得。毒を以て毒を制す、ですかね。
私はそんな大層な話ではなく、食べたら美味しい&採ったら楽しいから、山菜が好きです。
子供が苦みや辛みを嫌うのは、その味覚が「危険」だと感じるから。実際には毒でなくても、危険を察知・回避するようになってるんですね。
大人になって味覚が変わるのは、毒耐性が増してくるので、微毒程度は処理できるようになるからとも言われます。(味蕾が減少するらしい)
ゆえに子供のうちは泥遊びしたり、水遊びしたりで、雑菌やウイルスや、諸々の毒素に触れて、耐性を鍛えてるのですと。免疫の強化、ですね。赤ん坊が何でも口に入れるのは、あえて雑菌類を取り込んでるんだそうです。
そう言う意味では、本能の部分で人間も熊も同じかも?
安心安全を謳って作られた食材は良いものなんですが、あまりに綺麗過ぎるものだと、免疫が鍛えられないのは本当みたいです。
野菜類は自然界の植物に品種改良を重ねて、味・栄養等を整えて作られています。
私の知る限り、栽培の野菜のように利用しやすい天然食材もありますけど、トータルの品質では野菜が上を行くのじゃないかな。
利用しやすいように排除された部分・加えられた部分がある品種と違い、天然の山菜は生のままです。
人が排除していない部分に含まれる成分が、味としてはエグみ、苦みになっていて。これが大人になると美味いと感じるようになるのは、理由もあると思うんですよね。
春に独特の香りや味を摂る事は、その事で得られるメリットが含まれてるのだろうと想っています。
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