待ちに待った、雨が降りました。
・・が。
増水は大したことはないものの、予想していた通り、すぐに渓に濁りが。
各所の山崩れが落ち着いていないのと、しばらく雨が無かったので、地表に溜まった泥が流れるのでしょうね。
釣りには猛暑渇水より良し。泥濁りでなければ何とかなる、だろう。
久しぶりの降雨だと、よほどの雨量でなければ、水引は早いですしね。
でも川底が見え難いので、立ち込んだり、渡渉したりはナシ。川岸から竿が出せる場所を回ります。
せっかくの降雨ですが濁りが邪魔で、好きなように動けないのが歯痒い・・。そこは安全第一です。

朝一のポイントで尺上アマゴ。
この個体は面白い(私的に)。
各鰭がアマゴ型で、パーマークはほぼ消えています。遡上魚と思いますが、鱗の感じもサツキタイプとは違う魚。
どこの生まれ・育ちのアマゴだろうか。
尚、この場所では、この個体以外は普通?のアマゴばかりでした。
1箇所で5尾目がこの魚。
そんなに大場所でもなかったのですけどね。居るところには魚が沢山居る状況でした。
濁りの入った増水時は、良い場所だと1箇所で何尾も釣れることが多いです。
ただし、ダメなポイントはダメで。釣り方が悪いのか、場所が良くないのか、毎回迷うところ。

このイワナは、あるポイントで4尾目に出てくれました。
顔付きも色合いも良い感じ。腹部の色付きから居着きですね。ヤマトイワナの血が濃いようにも見えます。
最初に泣き尺のイワナが来たので、それが一番サイズかと思ったら、更なる良型が。
ちょっと時間掛かりましたけども、やはりこんな日は粘ってみるものだなと。
時々こうした良い思いをするもんだから、私は平常時も釣り足が遅くなるんです(苦笑)。
アマゴとイワナの混生域でも、釣れ出したらイワナばかりとか、またはアマゴばかりとか、そんなこともあります。ここでは4連でイワナでした。
こんな時、アマゴを私が釣れないだけなのか、本当にイワナばかりが群れてるのか?
過去の話ですが、夏場の混生河川の増水時に、イワナが連続で同じ場所で20尾以上も釣れたことがありました。その時は最大魚が44㎝で、何かの理由で同魚種が固まる事はあり得るようです。

粘らずとも、ポイントから一発で良型が出ることも。
尺チョイ、ですね。肌艶が良く、とても綺麗な魚。
これはまた先とは別意で面白い特徴のアマゴ。
ヒレの感じは遡上タイプ、それでパーマークは割としっかり見えます。
この魚はウロコやヒレがサツキ型に近く、遡上魚ですね。どうも各特徴が微妙な個体が居て、確かな区分が難しい。

こちらは完全にサツキタイプの遡上アマゴ。
このタイプは、意外な場所から出たりもします。
今回出会った中では非常に元気が良くて、瀬の中を暴れ回ってくれました。
魚が散るか・固まるかは、濁度と増水の程度次第かなと。
通い慣れた渓なら、水況から大体予測ができます(予測が外れる時もあります・笑)。
濁りが入っても、時間と共に澄んできたり。そこで追加の降雨でまた濁ったり。
おおよその予測を基に釣り場を決め、現場で確認調整していきます。
私としては、同じ場所から何尾も釣れる状況なら、ポイントを細かく分け、どこから、どのサイズ、どのタイプが、どんな釣り方で出てきたか、そこを観察するのが面白い。そうした意味でチャンスタイム、ですね。
・・・・・
失敗もありまして。
良型アマゴが掛かりました。
走りを捌いて、手前に寄せて。さあ、取り込み!
の際、頭上の木の枝に仕掛けが絡み。逃げられちゃった・・・
何てマヌケな。
事前に枝の位置をよく見ていなかったミスでした。しょうがない、次から忘れないように釣ろう。。
条件に関係なく、こういうコトが起きるのは、己の不備ですのでね、反省です。

道中、ミヤマクワガタを発見。
渓流釣りをやる人って、クワガタ好きが多かったりしませんかね?
私は河原の木々でも、「クワガタが居そう」なところでは、足を止めたりもしてます。
幼少時から今でも、見付けると嬉しい昆虫なんですよね。

ちょっと思い付きで、小谷も見に行きました。
谷川の魚って、「らしい」と言うか、とっても綺麗。
こうした場所ではタイプがまるで違う魚との遭遇が少なく、主に居着き魚が相手になります(遡上のある河川は話が別)。
水走りの良い日は、いかにもな場所からは反応がありますから、これもまた楽しいんですよね。
今回は濁りが入った時、濁りが消えかかる時、その時々の反応を見られたことが良かったです。
どこでもよく釣れる訳では無いし、大体の予想はあっても、想い描いた通りの釣りは中々展開できません。
良く釣れる場所もタイミングも、そうでない時も、どれも経験。
時々でも事前の読みが当たる釣行があって、そんな日はもう、物凄く嬉しい。
好条件も悪条件も釣りをして、魚と周囲の自然を観察して、足りない頭を使って散々考えるのは、いつか出会うだろう、読みを当てる嬉しい日、その瞬間を近付けたいから。
釣れても釣れなくても疑問が生じ、それを解いていく作業が面白い。その過程で、釣りもしつつ、自然に触れることが私は好き。
状況や魚のタイプ観察も、それもこれも渓釣りの楽しみだと想っています。
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