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2022年8月

2022年8月31日 (水)

渓魚秋入り時期の釣り

朝晩涼しくなり、秋めいてきたこの頃。

釣り場選びが難しくなる季節です。

 

普段はあまりメインで入らない場所をセレクトしました。

 

 

 

アタリが出たので竿を煽ったら、まさかのアワセ切れ・・。

水中でもんどり打った魚は、余裕の尺上じゃありませんか。

何てこった? イトに傷があったのかな。悔しいが、気を取り直そう。

 

仕掛けを新品に張り直し、更に狙ったところ。

 

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良型イワナが掛かりました。よしよし(さっきの魚より小さいけど・・)。

この様子なら、まだ出るのじゃないか。

 

しかしここからは、アタリがあっても掛からず、出ても当歳魚。

しばし場を休ませることに。

 

 

次のポイントで。

 

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良い体躯&顔付き。まだ夏色の格好いいアマゴ。

色合いは夏でも、口先が尖り、秋のオスになりつつです。

 

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この後、先のイワナポイントに戻り、立ち位置と狙うスジを変えてしばし。

 

今度はメスでした。

お腹が卵塊で膨らんでます。こちらも色合いは夏で、でも成熟しつつ、ですね。

 

 

先回の釣りで各所見廻り、渓魚の秋入りの状況を観察して。その感じから河川を選び、ここでは夏色渓魚がまずまず。

 

 

 

それで次の候補地へ移動したら、反応がキツく、選択失敗・・。

 

やはり河川ごとに状況が違います。魚が秋入りし始めて気難しく、時間帯や気象の変化もあり、私ではこれらの読みがどうにも。

 

この時期に、居るはずの魚に喰わせる技術力が足りないんだよな、って毎年同じことを。

当たりも外れも見ておけば、次の予想の材料になるから、良いのだ。と、目一杯の言い訳をしておきます(苦笑)。

 

でも時期ごとの魚の着き場所をどれだけ見付けられるかは、渓流釣りでは大事です。

今時期だと、移動モードの魚が止まり易い場所は、必ずしも捕食ポイントではない場合がある(・・と思う)。

 

 

外れ場所は見切り、更に移動。

 

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移動中も楽しみがあります。

何がしかの収穫物を探すのは、それ自体が楽しく、季節の巡りを知るヒントにもなる。山菜キノコ採取を「釣行の一部」と私が認識する所以です。

 

気温が下がってきて、秋のキノコ本番が近い。その頃には渓魚が秋色に染まります。これらが自然界では同時進行なんですね。今はまだ、夏キノコが頑張っていますが。

 

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ミズの実もそう。

これが出る頃、その地域のアマゴの秋入りが始まるようです。

魚にも他の何にも、地域差と個体差がありますから、見ておいた方が良いなと。

 

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婚姻色の出始めた遡上タイプ。パー割れが確認できます。

 

この魚はちょっと「してやったり」で。

ある好ポイントで、イワナばかりが続けて釣れたのを見て、急遽ポイント移動して出会いました。イワナ達にヒントを貰った感じでしたね。

「ここにイワナが着いてるなら、〇×な場所ならアマゴが出るんじゃ?」って。

 

良かれと思い、移動して正解になることも、外すこともあり。

今時期は、外れの出現率が私は高め(汗)。なので当たると素直に嬉しいです。

 

 

 

ちなみに、↑先のアマゴ達も、パーマークが一部縦割れしていました。これは移動性の高いアマゴに、夏頃からよく現れる特徴ですね。

このパー割れには、私は個体の観察対象として関心があります。おそらくこれは、魚の生まれ育ちと関係してますから。

 

居着き型アマゴだと、パーマークが割れずに縦伸びし、クッキリ・パーのままで婚姻色に。パー割れ個体はブナ模様になりますね。

 

こうしたタイプ違いの魚が、どんな状況でどうしたら出てくれたか、これを経験として集めるのが面白いです。

傾向はあっても、例外が必ずと言って良いほど現れて、渓魚の個性観察は興味尽きません。

 

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イワナはアマゴとはまた違って、移動性の高い低いは、体表の具合や腹部の色に現れたり。

この個体はその意味ではやや移動性の低い、居着きの良型イワナ。

 

アマゴより産卵期が遅いので、婚姻色の出たイワナは、シーズン中には中々出会えません。

 

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今年は釣行ごとに本支流、色んな場所を廻ってきました。

そのお陰か今のところ、猛暑の時期も、秋入りの今も、運良く魚達に出会えています。・・とか言ってると、そのうち撃沈喰らうかもですけど(笑)。

 

ただしダメなポイントは夏以降は本当に厳しくて。例年、お盆明け~9月に入る頃に、苦戦の釣りになりがち。

これは釣り方も大事ですけど、個体差と地域差を読めるかが、かなり重要じゃないかなと。

 

 

「釣りたい河川」か、「釣れそうと予測できる河川」か。

「好きな釣り方」か、「釣れそうな釣り方」か。

 

ある程度の状況把握と予測はしますが、私の場合は、最初に入ったポイントで反応を見てから、その後の釣りの展開を考えます。その為に、事前に複数の候補地を計画に入れて、最初に入るのは「一番良さそう」と考えた場所。

「好きな河川で、好きな釣り方でジャンジャン釣れる」なら最高ですが、そうは甘くないですのでね。

「良さそう」な場所を選ぶのは、蓄積したデータであり、学んだ知識であり、経験からの勘みたいなものも、何でも総動員です。

 

 

 

今回はこの時期にしては楽しい釣りでした。

本格的な秋に入れば、アマゴ達の喰いが今より更に低下傾向になるでしょう。

自然条件と魚の居場所と釣り方の予測で、残りのシーズンが楽しめたら良いなと想います。

 

 

 

 

 

2022年8月26日 (金)

カエンタケのこと

近年、カエンタケ発生のニュースを目にすることがあります。

 

猛毒キノコ「カエンタケ」にご注意ください!

 

カエンタケの記事では、

触れただけで皮膚が炎症を起こす。見付けても触らないように。

 

こうした文言が添えられ、注意喚起されます。

 

・・いささか疑問を感じますので、それを書いてみます。

 

 

 

私は経験から、これは表現が過剰だと考えています。

 

実際、私はカエンタケを触っても、何ともないです

 

「カエンタケを触ると、人により皮膚炎が起きることがあります」じゃないかなと。

勿論、だから触ってみてください、とは言いませんし、危険があるのなら注意喚起もそれ自体は妥当と言うか。

 

しかし「炎症が起きる」と言い切るのは・・どうでしょうね。

 

 

カエンタケの画像が手元にないので、厚生労働省HPから借りてきました。

 

 

 

 

「カエンタケ 皮膚炎」で検索すると、画像と記事が読めます。

 

以下、疑問。

 

・皮膚炎の画像は、本当にカエンタケによるもの?

 

・足の炎症の写真がありますが、素足でカエンタケを触った? 何処でどうやって?? 裸足で山歩きしたんでしょうか。

 

・触れただけでそんなに危険なら、もっと多くの症例が出そうですが? キノコ採りでなくても、小学生がクワガタ探してる際に触れるとか、山登りの人が座って休憩したら触ったとか、ありそうですけどね。

 

・そもそも、ちょっと触れただけで、そんなにヤバいことになるものなの?

 

 

本当に危険なものに注意を呼びかけるなら、確かなソースが欲しい。

怖がらせるため?のオカルト的なウソ話が混在してますから、情報を取る方も注意が要ります。

少なくともカエンタケを触る事に関しては、私個人は当てはまりません。

 

 

 

髪を染めたら、頭皮がかぶれた。

これはよくある話ですが、全員がそうなるワケじゃない。

「髪を染めたら危険。染めないように」とは言われませんね。

 

私はカエンタケに触れても、髪を染めても皮膚は平気。

私が平気だから大丈夫、などと言うつもりも、カエンタケと他の何かを混同するつもりも無いですけどね。

 

症状の出方も含めて、「人によりけりではないの?」って話です。皮膚だけでなく、体の持つ抵抗力には個人差がありますから。

「カエンタケに触れても平気だけど、他の何かで炎症が起きる人」が居ても不思議じゃないです。

 

 

猛毒キノコと言われるカエンタケ。

食べたらヤバい、トップランカーです。

これは毒成分が抽出されていて、その症状に関しては本当のようです。死亡例も報告されてますし。

こちらは食べなければ問題は起きません。

 

 

やたらと「危険危険」「怖い怖い」と流すことは、私は賛成じゃないです。

何にでも言える事で、「正しい情報(知識)で、正しく怖がること」って、大事じゃないでしょうか。

 

 

 

 

2022年8月25日 (木)

秋の入口 夏休み釣行

ここ最近、そこそこ雨が降りました。

空気が冷えて朝晩が涼しくなり、夜は秋の虫が鳴いています。地域によっては、渓魚(アマゴ)の産卵の準備&移動の時期ですね。

 

今回は連休で釣りです(短いですが、私の夏休み)。そこで心待ちにしていた増水。前夜は興奮して、遠足前の小学生状態に(笑)。

 

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ウロコの皮下埋没が始ってます。間もなく完全なヌメリ肌になるでしょう。

 

私はこのタイプのアマゴが好きです。サイズ関係なく、出会えると嬉しい。

 

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肌はヌメリ系でなく、パーが割れ、秋準備のアマゴ。

 

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これは婚姻色が出始めて、ブナ模様が入り掛け。

 

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夏よりの遡上タイプ。こちらは秋っぽさはまだ、かな。

でもパーマークの縦割れが入っています。

 

 

河川ごと、タイプごとに姿の差異があり。成熟度でもまた変わって行きます。

渓流魚は個性豊かだなと、複数河川を同日に釣ると、あらためて感じます。

 

 

 

魚達が秋入りする頃。

これからしばし、良型渓魚達の居場所が非常に掴み難くなる。毎年恒例の、釣れない言い訳をしがちな季節(笑)。

 

夏を残す魚と秋に入る魚、コンディションの違うアマゴが相手。

河川(地域)により、秋入りは結構ズレますけども。

今回は時間に余裕があったので、いつも以上に各所を廻ってみました。

 

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イワナは産卵期がまだ先で、雨が降って気温水温が下がると、割と元気に出てきてくれます。

アマゴは夏以降は、必ずしもそうはならない・・ようですね。

これらも地域差があり、その理由の一つは気候だろうと。

 

 

楽しみにしていた増水ですが、最初の河川は想像以上に反応が鈍かったです。

ならばと、予定を変更して、別所ヘ。

 

 

場所変更で幾つか当たりを引けて、楽しい釣りが出来ました。

しかし更に別所に様子見に移動したところ、こちらは最初の河川並か、それ以上にキツくて。

 

やはり場所次第でかなり状況が違う。良いデータ取りになりました。

 

 

釣果期待なら、この夏から秋への切り変わりを読まねばです。ただ、その読みが難しい・・。勿論、釣りの条件が良くてもそうでなくても、釣りたい河川を選ぶのもアリですが。

 

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このイワナは我ながら「してやったり!」な出方をしてくれて、嬉しかったです。顔付きも色合いもナイス。

 

先に7、8寸アマゴが2尾釣れ。

その後ポイントが沈黙したので、仕掛けを少し変えたら、一気にガツッと喰ってきました。

ってことは、先に出たアマゴ達とほぼ同じ場所に居たけど、ずっと大きいイワナなのに、エサ取り競争では負けてるのかな?

いや、仕掛けを組み替えた後なので、どうなのだろう。

 

 

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このアマゴも良い。

太くて綺麗。少し秋を纏ってますが、夏色ですね。

瀬を下流側から打ったら、水中で反応するのが見えました。「イタダキ!」でアワセて捕れた魚。

こういうのは気持ち良いです。

 

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曇り空が切れ、晴れ間が覗いた時。

あるポイントで、6投して6回アタリ、釣果は5匹(アマゴ&イワナ)で、その内で尺上イワナが2尾と言う、ビックリがありました。

今釣行で、この一時だけは入れ喰い状態。(7尾目からは時間掛かりましたし、その後は元通りに)

 

全体的に厳しめな日に、何が起きたのだろう? 天気以外には目に入る変化は無かった(と思う)。ずっと上流で雨が降ったとかかな。

 

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季節の恵みの収穫も楽しみ。

山菜にキノコ。これらも含めて、私の釣行です。

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ミズ(ウワバミソウ・アカミズ)の実(ミズコブ)は、秋口の美味しい山菜。

 

 

同日で行ける範囲でも、季節の進行は結構違います。

植物やキノコの発生・成育を観ると、それがよく分かり、魚達の動きも連動している、と私は考えています(植物もキノコも魚も個体差がありますが)。

それに気温水温など、その日その時の条件もしくは時間帯で、魚達は動きを変えている。

 

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自然条件と、魚のタイプ。

狙いの魚は夏色か秋色か、それはどこの釣り場でどんな場所で、どんな状態なのか?

夏痩せしてたり、太ってたりと様々。

それと今時期大事なのは、魚が秋の産卵態勢に入るタイミングには、同河川でも個体差があること。

 

そこにこちらが道具、釣り方、場所を選んで臨む。組み合わせは無限大ですね。

 

答えがあるようで、しかし追い切れない(私では)。

釣行ごとに好釣も不釣もあるし、毎回のように謎や不思議(疑問)が現れます。

だから何年やっていても飽きることなく楽しいです。狙いの魚が出てくれれば、一つ答え合わせが叶った、という事かなと。

 

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色んな河川を少しづつ釣ってみて、気付いたことが沢山ありました。

植物も魚達も、秋入りしつつもまだ夏を引いてる。その進行を各所で体感したことが良かった。

 

 

一河川に腰を据えて見えることもあれば、複数河川を廻って見えることもあります。

私が今年採用してるのは、後者。

それと連荘釣行だと、前日比が加わり、尚更観察が出来ますね。

 

年ごと、日ごとに同じ条件は2度と無いですから、パターン化は無理としても、河川ごとの傾向はありそうです。

 

魚の移動を見失い易い今の時期に、良い経験(考察)が出来た夏休みでした。

 

 

 

 

 

2022年8月18日 (木)

益田川上流 魚の大量死

し尿処理施設から飛騨川に薬品流出、アユ1200匹死ぬ…タンクの底部にひび

 

 岐阜県高山市は14日、同市久々野町久須母のし尿処理施設「久々野衛生センター」から汚水処理水の消毒などに使われる薬品「次亜塩素酸ソーダ」が飛騨川に流出したと発表した。15日午前9時までにアユなど約1200匹が死んでいるのが確認された。

 

 

 

益田川上流漁協によると

 

飛騨川で魚の大量死が発生しました

 

漁協関係者で死んだ魚を回収しましたが、ごみ袋5袋(約100kg)になります。
鮎は大きなものは24cm、アマゴ、イワナ、ウグイ、アジメドジョウ、アカザなど多岐にわたります。

 

 

 

約100キロって、凄い量ですね。

川魚だと魚種によりますが、7~8寸サイズで100g前後かと。

魚の死体全て回収出来るわけではないから、実際にはもっと被害規模は大きいかもです(回収された魚の内訳は不明ですが)。それに水生昆虫とか両生類とか、魚以外にも、沢山の川の生き物達に影響があったハズ。

 

 

「次亜塩素酸ソーダ」

乱暴な例えをするなら、「キッチンブリーチ」等の漂白剤とかを川に流したら、そりゃ生き物達は死ぬでしょ、と言う話ですね。

殺菌消毒液、つまり生物を殺す液体なんだから。

 

被害のあった地域は限定的なようで、それが多少は救いのようにも思えます。

キッチン用品を使用後に流しても、その後は何もないかのようになるのと同じで、いつまでも影響が残る訳じゃないでしょうけど。

 

 

 

私もテレビ映像で見ましたが、ヨシノボリやウグイなどが死んでる様子が流れていました。

 

こういう事故の場合、漁協への補償などはどうなるのかな。

衛生センターだって、ワザと漏出事故を起こしたとは思いませんけど、責任は負って頂かないとですね。

またこれ以後は、徹底した薬品の管理をお願いしたい。事故が起きたからには、今までがズサンだった、と言われても仕方無いです。

 

 

そろそろ投網が解禁する季節でもあり、御商売で川魚を扱われるお店もあれば、関係者も沢山居られます。補償金が出ても、今年この時期の魚が生き返る訳じゃないし・・。

 

次亜塩素酸ナトリウムが流入した区間も、流水で薄まり、液が分解されれば、いつかまた生き物達が戻ると信じたい。

 

 

今年は益田川(飛騨川)は、度重なる豪雨による災害復旧工事が続き、河川状況は良いとは言えませんでした。

それでも逞しく生きる魚達に、こうした追い打ちが掛かるとは・・とても悲しく、残念です。

 

 

 

本件での被害がこれ以上出ないこと、また今後同じような事故が起きないこと、残った生き物達が今後も息衝いてくれることを祈ります。

 

Dsc_nakii4←益田川上流 本流のアマゴ

 

 

 

 

2022年8月17日 (水)

渓魚の土用隠れ?と夏の山遊び

毎年、夏〜秋に掛けて、魚が何処かに行ってしまったのか?と思う場面に出会います。

 

今回訪れたある河川。

絶好ポイントでも何も起きず。いや、時折小さな魚が出てくれるのだが。

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釣りが厳しい時の自分って、↑こんな顔つきになってんじゃないかな(笑)。

 

 

勝手な想像では、魚が移動(遡上)モードに入ってるなと。魚全てがそうじゃないハズ、なんだけど。

猛暑に加えて、お盆(夏休み)シーズンで、釣り人が多いことも関係アリでしょうね。というか、そっちが理由の本命かも。

 

 

・・分かってますよ。

こういう分析は、もっともらしい言い訳です(笑)

行き先をしくじった、ワケですが、河川選択には理由がありまして。

 

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同じ日でも、別の場所では様子が違ったりします。

気温、水温も、季節の巡りも地域差がありますからね。最近は降水量も地域ごとにマチマチですし。

撃沈河川の前に入った所では、まずまず釣れたりもしました。

 

 

降水量と言えば、どうも私の休日って、今年は増水の恩恵を受けないんですよね。

今シーズンは1~2回程度、水走りの良い日に当たりましたが、その時は濁りで苦戦して。

増水河川の釣りが好きなんですけど、好みの状況に当たらないんです。例年、何回かはそんな日に釣行してるのですけどね。

 

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今年は春先から、毎回の釣行内で、標高や地区を変えて、魚の動きの違いを観察してきました。今回は3地区。

体は一つだし、時間帯による違いまでは分かりませんが。

 

季節や気候の条件を考え、本流・支流、また支流なら右岸側・左岸側、標高の高低など、全ては無理ですが、情報集めをしてるのです。

 

これ、良い場所を連続で引けると楽しいですけど、外れを引くと結構大変。

それもこれも情報収集ではあるんですけどね。

 

 

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私の場合は、そこに山菜やキノコが加わります。

「渓流釣り、山菜、キノコはワンセットで山渓の遊び」と以前聞きましたが、本当にそうだなと。あ、これは私の趣向には当てはまる、って話です。

 

 

山菜・キノコは地域差が非常に大きい。これらは数年単位で発生状況を見続けないと、データ化は困難です。

地域ごとの環境の違いと季節の進行を見るには、とても良い観察材料です。渓流釣りは自然条件の影響を強く受けますしね。

 

同じ地域の山渓を見続けることと、行動パターンを変えて別地域を見ること。どちらも面白く、興味尽きません。

 

 

夏は水が温い河川はどうにも厳しい・・。

こんな時はついつい、竿を放って、キノコの山をごそごそと歩きがちなんですが。

でもやはり、渓流の釣りが私には一番楽しいです。

 

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チチタケが沢山採れました。渓流釣りが一番なのは確かでも、キノコも楽しいです。チチタケは外せない夏の楽しみの一つ。

 

これを油と絡めるととても美味しい。これだけあれば、しばらく食卓で戴けます。

 

 

情報集めが主なのか、釣りが主なのか。または山菜キノコが主なのか、自分でもよく分からなくなりますけども。

その時期にしか出来ない山の楽しみを追うことも、私にとっては渓流釣りの一部なんですね。

 

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結果として今回は、夏キノコにはまずまず出会えました。何やと書きつつも、魚も釣れたことだし。

 

逆もあって、「一応」と思い、見に行った河川があったんですが、足を着けた際の温さに、「こりゃ無理だ」とすぐ撤収した場面もありました。

それと良型期待で本命視してたポイント(河川)で空振りしてしまい。そこは例年、夏時期でも水温がそこまで上がらないんですね。

しかし好場所で粘っても、チビッ子が一尾と言う・・。その前後区間も全然ダメ。

まぁ、足跡がベタベタでしたから、致し方なしかと。しかし・・もうちょっとこう、反応あっても良さそうなんですが。

これらの「読み違い」が反省点です。

 

 

夏から9月末で禁漁になるまで、魚達の移動の追跡が難しい季節。

腰を据えて、狙いの河川を釣るか。複数河川を廻るか。しばし考えないといけません。

良い降雨の時に休日が当たって、温い水を冷やしてくれたらなと思います。

 

 

 

 

 

 

2022年8月12日 (金)

漁協の稚魚放流

稚魚放流では増えてない 魚にもっと自然に産ませよう!

 

 

 サケ、ヒラメ、シシャモ、ニシンなど、日本では人工的に孵化させた稚魚を放流して、水産資源を増やそうという試み種苗放流が、全国で約70種も行われています。恐らく、多くの皆さんは、その効果に何の疑問を持つことなく、孵化させた魚の放流に期待していることでしょう。

 

 

近年、「稚魚放流」に疑義を呈する記事を目にする機会が増えました。

私も稚魚放流は自然に生まれた魚に近い育ち方をするものと聞いていたし、そう思ってました。つまり自然河川の中を泳ぐ魚が増え、繁殖力もあるとのイメージですね。

 

 

放流だけに頼らない 天然・野生の渓流魚を増やす漁場管理

 

水産庁の資料でも、

 

渓流魚を増やすために全国で行われているのは「放流」ですが、それが常に優れた増殖方法ではないことが、これまでの研究で明らかになっています。

 

と書かれています。

海でも川でも、放流魚の追跡をすることで、色んな事が分かってきてるんですね。

 

 

またここに長野県雑魚川の事、放流無しの、禁漁区指定などの手法が紹介されています。

 

長野県志賀高原・雑魚川

 

 

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水産庁がこう書いていても、各種の放流は行われます。

 

漁協には「魚族の増殖」が義務付けられており、稚魚〇匹、成魚×キロ、と言った情報が公開されます(放流量水増しなど、ウソ情報もあるようで、それはいかがなものかと)。これらは客寄せ的な狙いもあるのでしょう。

漁協と養殖業者の関係もありますし。実績がないと、補助金が下りないから・・とかも聞きます。漁協にも色んな絡みがありますね。

 

 

 

各データでは、放流魚の生き残り率はそんなに高くないこと、繁殖行動までいく個体は少ない事、などが示唆されていて、本当に魚が増えるかどうかで考えると、放流量が増えれば良い、と言うものではないようです。

 

生き残り率が低くても、放流すれば確率の問題で、定着しその後繁殖行動をする魚も居ます。成熟し切らずとも、サイズがそこそこに育てば、釣り人の相手には十分なります。その観点からは、放流は無意味ではないんですよね。理由色々で、放流事業自体は継続されるものと想います。

 

 

花魁アマゴ・漁協の放流事業

私の過去記事です。

稚魚放流の定着・繁殖率で言うと、養魚場で継代するほどに、それは低下するようですね。

 

稚魚だけでなく放流事業全般、「どんな魚を」「何処に」「どれだけ」は考えた方が良いのじゃないかと。

天然種でも、災害などで環境が荒れれば、生息数は減りますからね。そこへ放流魚を沢山入れたとしても、それは厳しいでしょう。

 

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個人的な意見で、種沢の禁漁は賛成です(全ての支流とは言わなくても)。

小谷を禁漁区に指定して、自然産卵を守る方向を増やせば、資料でいう所の「しみ出し効果」は期待できそう。

 

 

渓流の禁漁期、禁漁区の設定については、もう極論すれば、釣り(漁)を辞めれば、魚族繁殖の問題の大部分は解決なんですよね。

私は釣り人ですから、それじゃ困る訳です。それは各釣り関係の方々もでしょう。

釣りを通じて、川と周囲の自然環境と魚達に触れることが出来るから、気付くこと、そこで行動することがあるのも確かですし。ってこれは、完全に自分擁護ですけども。

 

 

魚族放流を否定する気はないですが、放流量と内容の話だけでなく、その後の繁殖・定着は大事なんじゃないですかね。

河川を管理する漁協には、持続・再生産が可能な運営を期待したいところです。

 

 

 

 

 

 

2022年8月10日 (水)

夏休み親子釣行

毎夏、親子での釣行が恒例です。

しかし今年は息子が高3の受験生。

塾や部活やと忙しく、一緒に出掛けられるのは今回のみ。そこで一泊二日で、山渓を遊びに行きました。

 

 

 

天候にも恵まれ、楽しかったです。

釣りの方は、場所と時間帯によりけりで。良く釣れたり、また釣れなかったり。

 

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トリカブトの花

綺麗です。「夏」って感じがします。猛毒ですけどね。

 

 

この数日、大雨が降った地域、全然大して降らない地域と様々。

(大雨の地域では災害発生のニュースが出ていて、福井、滋賀など、被災地にはお見舞い申し上げます)

私のよく行く岐阜県内の釣り場でも、エリアにより降雨の有無で、状況がかなり違うみたい。

 

 

猛暑の時期は、場所選びは重要で。

日中の気温水温が上昇する時間帯は、場所を誤ると厳しい釣りになりがち。

 

幾つか息子のリクエストがあり、私が計画をしたわけですが。

思いの外、水が温い渓に入ってしまって、悪戦苦闘するハメに(汗。

どうやら暑気の影響が強く、降雨の影響は少なかったみたい。

 

こんな時には、厳しさを突破するべく頑張るのも一手ですが、見切りをつけて場所移動をするのも選択肢なんですね。事前に第二案、三案の計画をしておいて良かった。

 

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息子はルアーと延べ竿の両刀で、まずはルアーから。

その後、延べ竿に持ち替えたら尺上イワナが。

 

 

良いね。

サイズだけが価値じゃないけど、良型はやっぱり嬉しいよな。

幼少時から変わらない、魚を釣りあげると毎回、本当に良い笑顔の息子。

 

ちなみに息子がルアーの時、テンポを合わせる?為に、私はテンカラを振りました。

そんでまずまずの良型を掛けて、しかし息子の目の前でバラすと言う失態・・(苦笑。

 

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途中でサッと雨が降りまして。

チョットの事なんですが、それで暑さが少しでも引くと、渓魚の反応が途端に活発に感じたりもします。

 

 

朝の涼しいうちはよく釣れて、太陽光線が出始めたら、サッパリになったり。

そんな時でも実は、釣れないだけで、水の中には魚は沢山居ますからね。

 

状況の変化から、魚の反応が出るのを見ると、いかに普段釣れてないかが良く分かります。真夏はそうした状況変化が顕著ですね。

 

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遡上系の魚たちに婚姻色が出てきました。

今はまだエサを追ってくれますけど、この猛暑が抜ける頃には、いよいよ気難しい秋の釣りが始まります。

 

 

今回はアマゴ達が元気でした。

そこへ行くとイワナはイマイチな感じで?

それと婚姻色が出始めたアマゴは、泳ぎ方が夏よりも秋に近い個体が居ます。掛かってからの抵抗が違うんですよね。もうそんな時期か・・。

 

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釣りに集中したいのですけど、子連れの時はやや控えまして。

息子が先攻で、私は後ろから要所要所で竿を出す感じ。

 

 

それとキノコ!

夏キノコの盛りで、行く場所次第ではゴソゴソと出てるんですよね。

魚も釣りたい、キノコも採りたい。でも行き先は息子のリクエスト優先だし。

 

 

息子はアカヤマドリタケを初めて見たんですが、大きさにビックリしてました。あまりにデカいと虫食いが多いので、そこそこサイズだけ選んで採取です。

私一人なら、今時期には行かない場所で見付けまして。

ここは息子のリクエストがキノコ採りにハマりましたね。

 

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痩せ気味の魚が混じる真夏に、パンパンに太った魚も居る。

これは息子が釣りまして、瀬をよく走って、楽しそうでした。

 

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こちらは息子がチビッコアマゴを釣ったポイントで、交代した私に。

 

う~ん・・長いけど痩せてるな。

雨降って増水したら、またバリバリ食べてくれると期待。

 

 

 

何ヵ所か移動して回ったところ。

その道中、が出ました。

 

「おい!熊だ熊だ!!」って私の方が大興奮(笑)。

 

今年は私もまだ出会ってなくて、息子は初の遭遇です。

 

 

いや~、探しても見られるモノじゃないし。

実物の大きさ、雰囲気、百聞は一見にしかずで、アウトドア好きな息子には、野生獣(熊)は出会っておいて欲しかったんですよね。これから何度も出会ううち、どんなシチュエーションでどんな個体だったかとか、その対応を覚えてくれれば。

毎回ながら、熊の方が走って逃げちゃうんで、写真に撮れないのが残念・・。

 

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細っそりした、大型も居ました。40にチョイ欠けるサイズ。

やっぱり、猛暑の影響は個体により出てますね。

 

それなりのサイズが掛かると、「おー!あるある!!」って親子で大騒ぎです。「ある」とは、「尺以上ある」の略(笑。

 

 

 

酷暑の夏休み。

暗いうちから車を走らせ、日の出の時に見た山の景色が綺麗だったな、とか。

休憩時間に湯を沸かしてカップ麺を作り、その際に採れたキノコや山菜をトッピングして舌鼓、とか。

 

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主目的の釣りも勿論楽しく。

山渓の様々なもの達にも出会えました。

 

高校性の息子と、こんなふうに遊べてる事が、釣果より収穫物より何よりも嬉しい親馬鹿な私。

 

 

あちらこちらと飛び回り、帰って来てから筋肉痛がヤバくて(笑。

 

楽しい夏休みだった。

今夏も良い思い出が出来たことに感謝。

息子の受験が終わったら、また一緒に遊びに行こうと想います。

 

 

 

 

 

2022年8月 7日 (日)

山での道迷い

近年、低山での遭難事故が増加傾向なんだとか。

アウトドアブームで、山や川に人が増えてるのも関係あるのかな?

不慣れな方も熟練の方も、事故は誰でも起き得る事で、気を付けたいですね。

 

こちらは参考までに。山岳事故

 

 

今回は、怪我や病気の話でなく、道迷いについて。

 

山の遭難事故の4割ほどが道迷いで起きるのだそうで、遭難原因のトップ(警察庁発表より)。

私は登山はやりませんので、登山道などはあまり利用しません。そちらの話でなく、山渓遊びに関わる事として書きます。

 

 

 

 

低山の遭難が起きるのは、悪く言ってしまうと、入山者がナメてるのも一因かもしれません。

 

車からほど近い山に入る際には多くの人は、そんなに重装備で臨まないのでは。私もそうですけども。

まして何度も入ってる山だと、今更道迷いするとも考えないですしね。

 

しかし低山は樹林帯が深くて見通しが悪いので、周囲が確認しづらい。つまり迷い易い要素があるんですね。

 

 

・・・・・・

 

私は渓流釣りでは道迷いは経験がありません。

尾根越えして入る源流などはともかく、川伝いに歩く分には、迷う可能性は低いです。

だだし、夕刻を過ぎて暗くなると、道なき渓流の河原を歩くのは危険が大きいので、泊りでないなら、明るいうちに行動・撤収が原則ですね。

 

 

 

キノコ山菜採りで山に入ったときには、過去数回、道迷いしました。

 

標高がいかほどでも、山を数十分も歩いてしまえば、現在地を見失うことは起き得ます。どの程度(時間&距離)まで感覚が利くかは、個人差があるようです(私はやや鈍いかもしれない)。

そんなに長時間歩いた後でなくても、戻れなくなるんですね。昔の人は「狐に化かされた」と表したようですけど、まさにそんな感じ。「あれ?何で??」って。

 

 

私はGPS機能は補助的に使うくらいで、現地ではあまり起動しません。

機械に頼ると、自分の歩くルートを判断する力が付かないと考えてるからです。道迷いの最中に電源が落ちたら、拙いことに為りかねませんし。いざやの時に取っておき、多少迷ったくらいなら、自力で突破してます。

実際に使ってみると非常に便利ですから、慣れない山では良いアイテムですけどね。

 

 

私は道迷いした山には、同じ地点から入山して再挑戦することにしています(おススメするのではないです)。

いつ、どこで、何故、ルートを見失ったかを、検証したいですから。

 

 

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散々グルグルと歩いて、でも後で地図を確認すると、それはビックリするくらい狭い範囲だったりして。迷ってる時はそんなものです。

 

 

道迷いし易いシチュエーションとしては、私の経験では、以下。(あくまで私の経験なので、他のパターンもあるかもしれません)

 

 

1・尾根筋を越して、山の裏側に入った時

 

2・歩く中で、ルートが円を描く時。

 

3・小山に取り付いた時。

 

 

この3つは共通で、左右を見失い易い。あえて言うなら、一番迷い易いのは「1」。

 

右へ右へと進んでるつもりが、山の裏側では位置関係的に左側に進む事になります。

「そろそろ道に出るはず」って、どれだけ歩いても出てこない。そりゃそうです、進んでる方向が目的地から遠ざかってますから。

 

3は上下まで分からなくなります。

山肌は元々、凸凹してますから、登りの最中にしばし下る、なんてことはしょっちゅうです。

分かってて歩いているならともかく、いつのまにかメインの山ではない、脇の小山に行ってしまうと「ここは何処だ?」と。

 

 

 

キノコ山菜採りでは、「山頂」などのゴールがありません。また、行き帰りの道が整備されてないことが多いですからね。

収穫物を探してジグザグに歩き、山で上下左右に動き回る為、曇天で太陽光線の方向が見えなかったり、木々が茂って視界が悪いと、アッサリと現在地を見失うんですね。

 

最初に右斜面に入り、途中から左に移動する等、行き帰りで違うルート取りをするのはよくあるパターン。ルートの交差はこの時によく起きます。

 

 

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山で道迷いしたら、基本は「登る」。

これはよく言われる事で、本当にそう。

 

入山地点から「上っての」道迷いだと、「下り」たくなるんですよね。でもこれ、時には危ないです。

山は登るほどに狭くなり、下るほど広くなります。

富士山で迷って、下りて行ったら大樹海でした、なんてことになれば、どうにもなりません。

 

道路が近いと分かっている場合は、「下る」でも大丈夫。町が近い低山で、その土地を知っているなら、何とかなります。「下れば大丈夫」な場合、それは迷ったと言っても軽度です。

地図などで事前に入る山をできるだけ調べておくことも大事です。

でも道があるはずだと下ったら、実はその道は山中で途切れてたり、崩れて消失してたり、山ではそんなのは普通にあること。

尾根道で下山する際、ルート選択を間違って、別の山を下りる道迷いは多いとも聞きます。

 

 

登る方なら、見晴らしの良いところに出れば、地形を確認して、下山ルートを選定出来ます。

下ってから登り返す(そしてまた下る)より、上ってから下り直す方が確実なのです。明るい時間は限られてますし、体力もいつまでも保ちません。

 

 

 

迷った時に、沢筋から下りに入ると危険。

 

道迷いの最中にルート取りするのに、沢筋はかなり曲者です。

極端な例ですが、太平洋側に行きたいのに、沢を下りたら日本海側でした、みたいなことが起きる可能性があります。

 

山中の河川は蛇行していて、大きなカーブを描いてる事も少なくありません。水道に沿って歩くと、山の裏側の話と同じで、進んでる方向を誤り易いのです。

 

また水道は地形的に谷底になり、山肌を削った急勾配が多く、滝状の地形も少なくないです。

専用の装備と技術が無いと、降りられない+登れない場所に出たら、進めなくなります。危険が増しますし、これも「下りる」は止めた方が良い理由の一つです。

 

 

慣れない人が知らない山に、しかも単独で深入りすることは少ないでしょう。

逆に多少でも慣れてると、不意に迷う事もあるみたいです。

山の遭難事故は毎年起きていて、残念ながらお亡くなりになる方も。

 

 

楽しいはずの山行は、リスク含み。山入しなければ、山の事故は起きません。

でも、リスクを上回るリターンがあると判断してる人が山入しているのですね。

事前準備は勿論、最中に気を抜かないようにしたいものです。

 

 

 

 

 

2022年8月 3日 (水)

猛暑と釣りの工夫

私は夏は好きですが、暑過ぎはちょっと・・。

連日、熱中症警戒が呼び掛けられています。こんな時は、山渓も暑くて、渓釣りには厳しい。

それでも、水に浸かるのはとても気持ち良いです。

 

 

・・・・・・

 

先に結果を書くと、「条件の割に、まずまず好釣」でした。

かなりキツい内容になるかと、覚悟しての釣行でしたけども。

 

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ソバナの花が咲いてます。

盛夏ですね。この花が咲く頃、釣りが難しい日が多くなってきます。綺麗なんだけど、何となくあまり出会いたくない(笑)。

 

 

 

やはり予想通り、釣りはシビアでした。

 

「何か」が合わないと、全く反応が得られません。逆に、「何か」が当たると、ポンと魚が出てきてくれます。

 

釣れても釣れなくても、「?マーク」の点灯率が高めな釣行。

 

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場所、時間帯、それに釣り方。

 

好ポイントでもまるでダメだったり。でも「何か」を変えた途端にドン!と来たり。

それを直ぐに見極められないから、我ながらヘタだな、とか。

しばし粘って、更に時間を開けてリトライした結果、してやったり、とか。(そんなことが、今回は数度ありました。)

最終的に釣れればヨシ、ですが、沈黙したままのポイントは、どうしたものかと?

 

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7月後半〜8月頃、食欲不振のお魚さんが居るようで、時折やけに痩せた個体が出ます。

人間と一緒で、夏バテするのですかね?

ただし個体差があって、みんな痩せちゃうワケでもない。

 

今年は空梅雨だったし、山間の降水量が少ないし、そこへ来て猛暑で、しっかり喰えてない魚が多いかも。

 

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今回の釣行では、細長いイワナが何尾か釣れました。

イワナもアマゴも釣れたら、撮影するのも楽しみですが、あまりに痩せてると、ねぇ・・。

一応、記録として数匹、写真に残してみました。体力なさそうだし、ちゃっちゃとリリースです。(でも「尺は超えてるぞ」とかカウントしてる自分が居ます・笑)

 

 

単純に考えて、あまりエサを食べてない魚が、何で釣れるのだろう?

これは以前から、夏場の疑問。

実際に私が釣れない場所には、本当に絶食中の魚も居るのかな?

これの一つの想像からの回答は、「自然の流下物でなく、釣りの仕掛けだから喰った」です。合ってるか否か、分かりませんが。

 

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また、痩せてない魚はしっかり食べてるハズなのに、何でアッサリとは釣れないのだろう?

こちらの場合は「釣りの仕掛けだから喰わない」のじゃないかな。

 

 

雨が少なく、水の動きが弱いこの頃。

それでも釣り人は来ますから、魚達もナーバスになってることでしょう。

こんな釣行日は、「いかに読むか」に掛かってる、と思います。

 

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魚が痩せてるか・肥えてるか、それは私では事前には全然分かりません。

出てきてくれた魚の姿と、その時の反応から、次の作戦を考えるのが精一杯。

 

↑この魚は元気が良くて、「下られたらヤバい」場所で下られて、久しぶりに川の中を走りました。

こういう所がドン臭いんだよな・・でもそれで何とかなるのも経験の賜物かと。

何ともならずに、バラしたりもしますが(笑)。

 

 

同じく釣るなら、サイズとコンディションの良い渓魚が釣りたい。しかしそれが、読み通りに中々成らなくて。

出て来てくれると「よぉぉっっし!!」とやるのはいつも同じ。

 

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一度釣ったポイントに戻って再挑戦したりするのは、幾つか理由があります。

 

私は一般的な渓釣りの対象河川の、それなりのポイントには、「必ず魚が居る」と考えています。

反応が無いのは、居ないでなく、釣れないだけ。勿論、仕掛けを打った場所には居ない事があるでしょうし、その数が多い少ない、サイズが大きい小さいはありますけどね。

 

 

無反応の際、粘り倒すのも一案ですが、シビアな状況でこれをやると、時として魚のスレが一層進むのではないかと思うんです。

同じ粘るなら、仕掛けを変え、釣り方を変え、魚の目先に変化が欲しい。「何かを変える」のは有効で、一通り探り終えてからでも、追加で魚の反応が拾えることがあります。

 

理由は分かりませんが、その日・その時間帯・その個体に当たりの釣り方があったりするようで。

しかしそこが正しくても、魚が仕掛けにスレてからだと、釣りが更に難しくなる。それならいっそ場所を休ませて、時間帯を変えるのもアリだなと。

しばし時間を空けてからなら、先に沈黙していた狙いの場所から一発で、なんて事も起こりますしね。

 

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ちなみに今回は、どの魚も浮いていなくて、底石にベッタリと張り付いてる感じがしました。

だからと言っても、ドカンと沈めたら喰ってくるほど甘くもなく。

底スレスレに、フンワリと送り込むように?文章表現が難しいですが。今回は運良く幾つかを当てられて、釣果が出ました。

 

しかしこれがまるでダメな日もありますからね。特にこの猛暑の夏〜秋。

 

 

こんな日、ドライフライ専門の人なんかだと、どう攻めるのかな。

それで出てくる魚が居るなら(居るでしょう)、私が反応させてる魚なんて、ほんの一部の中の一部なんでしょう。

 

 

 

釣りの上手さとは、求める成果に対して、的確な選択をする事と、それを実行する技術力、なんですね。厳しい状況でも、少ない手数で結果を出せる人は上手。

 

私自身、釣りの技術は大したことは無いです。

それでも経験値だけはそれなりにあって、状況判断はある程度はできるつもり。

中々釣れない魚を釣る技術力が足らないので、色々考えて、工夫するのですね。それで結果が出ると、とっても嬉しい。

 

変な言い方ですけど、中々結果が出なくて、散々頭を使った方が、一尾釣れると嬉しいのは確かなんです。それが良型なら尚更。

 

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チチタケ

 

釣りの方が中々難しくも楽しい展開なんですが。

盛夏になると、山のキノコも騒がしくなるんですよね。これもまた外せない楽しみ。

こちらは雨待ち、と言ったところで、まだまだこれからっぽい。

 

 

もうしばし、各地で猛暑の予報。

まとまった雨が来そうになく、釣りの方はもっと厳しくなるんじゃないかな。

シビアな中でも打つ手が見付かるよう、楽しんでいきたいです。

 

 

 

 

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