« 渓魚秋入り時期の釣り | トップページ | 厳しい秋の釣り »

2022年9月 7日 (水)

秋・季節進行と魚の動きを読む

増水気味の渓。

白泡の立つ淵の、端の方から順番に打っていく。

 

波立ちで川底は見えない。

仕掛けを調整し、深めに探った時。

 

 

「重み」が竿から手に伝わってきた。

一瞬間を置きアワセを入れると、魚が落ち口に突進!

 

 

掛けた!! この感触、間違い無く良型。

 

川底を伝うような泳ぎ。だがイワナじゃない。これは秋の魚だ。

 

 

しばし白波の中でヤリトリして、体力を奪う。

 

チラリチラリと赤黒い魚体が見える。

 

頃合いを見て、波気から浮かせて寄せる!

 

0aag9

よぉぉっし! 獲った!!

 

9月初頭でこの成熟度。この時期にここまで進んでいるとは、予想外でした。

魚体の感じは、最終形態まであと一歩、でしょうか。

 

 

ありがとう、今年も婚姻色の魚に出会えた。秋にしか見られない、魚体の色合いと雰囲気。

これは嬉しい。独特の感動が成熟した魚にはあります。「やったぞ!」って声が出てしまいました。

 

 

血眼で追い掛けていた秋色渓魚。

でも私は釣りの狙いとして、以前ほどには意識しなくなりました。

 

出会えると嬉しい。しかし繁殖を控えた成熟体をそっとしておきたい気持ちもありで、ちょっと複雑。最近は後者の想いが強くなってきた、かな。

 

さっと撮影して、リリース。元気な子孫を沢山残してくれよ~!

 

0aag7

早い年だと、お盆明けあたりから婚姻色を帯びる個体が現れます。

が、秋色の魚は居ても中々出会えなく(釣れなく)て、存在が確認し難いんですよね。

それでも今は少しばかりでも、それが読めるようになりました。(あくまで少し)

 

 

8月から9月頭くらいまで、夏キノコのチチタケが多く出る山があるのですが、今年はお盆明けで発生が止まりました。雨が降った割に、終わりが早いな?

猛暑は引きずらなかったし、もしかして、秋が早いのかも。と考え、ある渓を探ってビックリ。

 

そこでは魚達が秋準備を整えてました。勿論、魚には個体差があります。同じ渓にも、まだ夏色の魚も居ることでしょう。

 

0aag5

イワナも釣れますが、こちらはまだ姿の変化はないです。それでもこれだけ季節が進んでいれば、動きは変わってきていて。

夏以降のアマゴやイワナは、それまでの季節のような釣り方では、反応しないことが増えてきます。

 

 

某釣り名人の言葉。

「ある川は釣れる、でも別の川は釣れない。

 と言う人は、いつも同じ釣り方をしている。

 それでは釣れたり釣れなかったりするのは当たり前。」

 

これは川の違いもですし、季節や条件にも言えますね。

確かにその通りで、私は釣れたり釣れなかったり・・。自分なりに工夫はしてるのですけどね(苦笑)。

 

 

 

秋色アマゴ狙いなら、当たり河川で通すのもアリですけど、移動しました。良い魚に出会えた事だし。他の場所の状況も見ようと。

 

増水傾向は何処も同じく。

お盆明け頃からは、雨ごとに涼しくなります。

移動先の魚は、先の渓よりは秋が浅い感じ。河川ごとに状況が違うのは、秋口は顕著ですね。

 

0aag4

こちらもイワナが増水で元気。

夏痩せから回復中の魚達が、良型混じりで出てきてくれました。

 

 

先の話で言うと、居そうなポイントに仕掛けを通しても、何も起きず。

あれこれと釣り方を工夫して、やっと反応が出たり。その見極めが難しくて、時間が掛かります。

 

0aag6

細身の遡上型。肌色がくすんできてます。

このタイプはおそらく、黒ずんだ婚姻色になりますね。

 

 

先の渓と同様、今回の好反応は波気のある淵。

浅い瀬は当歳魚が入っていて、これまた今はそっとしたい感。

 

 

淵が良いとなっても、ダメな時はダメ。

そんな釣れない時の言い訳を少々。

 

秋の成熟個体がポイントに陣取ってる場合、タイミングが合わないと、中々口を使ってくれません。

未成熟でも、移動モードの魚も難しい。

それをどうするか・・?

 

0aag1

ここでは秋キノコが始まってました。少し夏キノコも残ってます。

ハナイグチなどイグチ類。これらが発生するなら、やはり気候は秋。秋キノコが本番になると同時期、アマゴの繁殖行動の始まり。それは間もなくやってくる。

 

 

今シーズンは時期ごと地域ごとに、山菜&キノコの発生と、渓魚の動きを観察してきました。

前々から、これら自然界のものたちの連動性というか、山渓の季節進行を見てきて。

 

朧げながら、「釣りを予測する材料」が幾つか見付かった手応えがあります。これが先に書いた、「読み」が今までより少し利くようになった部分。

水中の魚は釣り上げるまで状態観察するのが難しいですが、陸上のものたちは、季節の巡りを教えてくれます。

 

0aag3

私の釣りの技術自体は、そんなに大したことはありません。

でも。同じ渓釣りのフィールドで、食用植物を探すことには、少々自信を持っています。

その季節ごとの知識が、ようやく釣りの考察とリンクし始めた、といったトコロ。

 

 

 

記事では飛ばしましたが、良さそうと思い移動した先で、完全無反応の撃沈を食らったりもしてました。

状況が読めても、それで釣果が出ない事には、自分の判断が正解とは言えず。

それに不慣れな地域では、例年の状況も、その時までの季節進行もすぐには見えないし、何処でも通じる考察の完成はかなり遠そうです。そう簡単じゃないからこそ、良いんですけども。

 

 

難しい状況を打破する知恵と技術のバリエーションも欲しい。それらを意識しつつですが今は、判断力を上げる方に注力してます。

これが私には大層面白いんですね。釣ることだけでない山渓の楽しみを追うことは、結果として渓魚の状況理解にも繋がります。それに旬の食材の採集は、それ自体が楽しみですしね。

 

0aag8

秋色の魚に出会えたことで、今シーズンも一つ達成した感じもします。これで〆ても良いくらい。もう禁漁になっても、安心と言うか?

 

これからは釣果も大事ですけど、竿が出せる期間内は、構築中の考察を深めて行きたいなと。

 

残り一ヶ月を切った渓流を、楽しく釣りたいと想います。

 

 

 

 

 

 

« 渓魚秋入り時期の釣り | トップページ | 厳しい秋の釣り »

山菜・キノコ・その他アウトドア」カテゴリの記事

渓流釣行」カテゴリの記事

コメント

おめでとうございます!
いきなりデカイ秋アマゴ出ましたね、
これは中々釣れるモノではありません

キノコや植物といった状況判断からの
見立てもすごいと思います。
あと一ヶ月ですが良い釣りをしたい
ものです

ATさん、こんばんは。

ありがとうございます♪
今年も何とか出てくれました。

読みがある程度あったのですが、成熟の進行が想像以上でした。
まだまだ予測が不確かで、今回は出会い頭的な気もします。


残り僅かの今シーズン、釣り方の工夫と考察を重ねられるよう、楽しく釣りたいです(^^)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 渓魚秋入り時期の釣り | トップページ | 厳しい秋の釣り »

無料ブログはココログ
2024年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック