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2022年12月

2022年12月27日 (火)

2022’山遊び最終・雪中キノコ採り

年に数回しか積雪の無い私の地元でも、今冬初の雪景色となりました。

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でも雪雲が退いたので、ならばとキノコ探して山入。今年の山納めです。この位の雪の量なら、寒いけど何とかなるでしょ。

 

・・そしたら。

山道に、腰ビクを付けた同輩が居まして。こんな日に、好き者は私だけじゃないのです(笑)。

 

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今年はもう無理かと諦めかけた、ナメコ。これに出会えたら、寒中歩いた甲斐がありました。

カチカチに凍ってます。さすがに今回が最終でしょう。

結構な降雪でしたが、思いの外、融けるのが早くて、何とか探し出せました。

 

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雪の中でキノコを見付けるのは、少々ホネが折れます。

ポツリと生えてるのを見逃さずに、周囲の雪を払うと、ズラリと出ていたりして。

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ナメコの他は、ヒラタケ、エノキタケ、フユヤマタケが少々。

秋のように沢山は出ていないですが、雪の後でも山が歩けて、キノコたちに出会えて良かった。

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「キノコ目」という言葉があります。

「キノコを見付けようと意識して山を見る視線」を言い、「意識しないとキノコは見えないの意」を含みます。

これは巧い表現だなと。

雪の中でキノコを探すには、まさにキノコ目にならないとイケマセン。・・でも、かなり頑張っても、見落としてそうですけども。

 

私は山菜採集も渓流釣りもやっていて、草むらの中の食用種が見えたり、川では魚が着きそうな流れに目が行きます。これらもキノコ目のバージョン違いなんですね。

種によっては山菜は、高速道路の走行中でも私は見えます。

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どうしても、釣りの時は川と魚、採集の時は好きなキノコや山菜に視線が向きがち(キノコ目)。しかし一点集中していると、周囲の様々なものに気付かない。

非注目性盲目と言う現象ですかね。

視野の中に入っているものの、注意が向けられていないために物事を見落としてしまう事象のこと

 

集中しないと見えない、しかし全体を見ることでヒントが得られターゲットに行き着く場合がある。

意識を集中するのも、意識を広げて周囲を観察するのも、私の山渓遊びでは、どちらも時々の切り替えが大事と想っています。

 

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私の場合は趣味の中心が渓流釣りなので、小川に出ると、必ず流れを見ます。

ここは渓魚は居るのかな。来春、探ってみようか。

そんな想像をしながら沢沿いを歩くのも楽しい。年が明けたら、渓流釣り解禁はもうすぐです。

 

 

本年も山渓で沢山遊べました。

収穫物に出会うことも、その為に意識を向けて学ぶことも。結果も過程も楽しめたかと思います。

これで2022年は最後の山歩き。

また来年、良き出会いがありますように。

 

 

 

 

 

2022年12月24日 (土)

大雪に思うこと

クリスマス寒波で、私の地元も久しぶりに15センチ以上積雪しました。

各所で道路が通行止めになり、お休みの方はともかく、仕事に出る人は大変だったでしょうね。

私はこれではキノコ採りが厳しいなとか、ノンキなことを考えておりましたが・・。

 

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大雪で車が立ち往生のニュース。

道路上で動けなくなる車を見て、気になることが。

 

自動車はEVにシフトしていくとの話は世界中にあるわけです。 しかし雪で動かなくなって、充電が切れたら? ガソリンは運んで足せますが、電気は厳しいのでは。

個人的な意見で、雪以外の理由も含め、ハイブリッド車が落ち着きどころかなと(現時点では)。

 

 

日本は豪雪地域を多く持っていて、雪害では年間に80人前後の死者数となってます。先日の新潟県での立ち往生では、一酸化炭素中毒で車中の女性が亡くなりました。

 

雪で坂道が上がれなくて、坂の下や途中の路肩に放置されてる車は、私の地元でも何度も見てます。 道が動いていると、ニュースにはあまりならないですけども。 単独でも車列でも、止まった車内に残る人には同じですね。

 

前提で、雪の降る地域にノーマルタイヤで行くのはヤバい。

止まった車のタイヤが替えられていないと、それで他の車まで止めることになったら、危険はその車だけでは済まないです。

 

国土交通省は、運送関係には冬用タイヤに関しての通達を出しています

これは一般車両においても大事かと思います。

充電切れとかの前に、なるべくなら立ち往生そのものが起きないほうが良いですから。

 

・・・・・・・

 

 

大雪になると、各地で停電が起きます。

こうなると、オール電化の家は大変。 電線が地中に埋設されていない、電柱から山中を電線が通ってる場所は、どうしても雪に弱い。また雪の中では、あちこちに設置されてる太陽光パネルも、疑問符が付きます。

案外と電気はこうした際に脆弱なのは確かなんですよね。 勿論、平時には良い面も沢山あるわけですけども。

 

雪害の発生率がそんなに高いとは言えないとしても、氷点下の大雪で身動きできない状況下は、人の命に関わります。

 

環境問題は諸々の意見があります。

CO2の削減と、地域の事情のバランスが取れると良いなと思う次第です。

 

 

 

 

 

2022年12月20日 (火)

強い寒波襲来・ヒラタケほか

「おぉ!!」

群生キノコと出会えた時は、いつも声が出ます。

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ヒラタケ。

大きさはまずまず。あちらこちら歩き廻った甲斐がありました。株立ちのキノコは、毎回嬉しいです。

 

僅かに鳥か鼠か、何かに齧られてました。冬が来て、彼らもエサが少ないのかな。

 

 

今秋はヒラタケは当たり年で、よく発生しました。気温などの環境設定と、その時の水分量などが良かっただろうと。秋に沢山出ると、その後失速したりしますから、今後どうなるか?

 

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成菌になって、そのまま天然フリーザー入り状態。

このところ寒いので、キノコは育ちにくく、氷結で成長が止まりがちでしょうね。大小皆、株ごと氷の塊みたいです。

 

 

今年は雪が遅い、と思ってたら、私の休日にドンピシャで降雪。タイミングが、ね。普段の心がけの悪さかも(笑)。

まだギリで晩秋キノコがイケるかと期待してましたが、一気に厳しくなりました。

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この冬初の雪景色。

積雪は6〜7cm程度で、気温は-2~-3℃くらい。

木の枝に乗った雪と、薄く霞んだ陽光が綺麗。寒い中、私は冬景色を見るのは好きです。だけど、車をこれ以上進めるのは怖い。凍結路面が苦手ですのでね。

このくらいの積雪なら山歩きは出来ますが、キノコが非常に見難いです。

 

性分で、山奥は厳しいとは分かっていても、この目で見ないと引けません。行くだけ行って結局、標高を下げて山入。我ながら、良くやるなと(笑)。

 

 

私は降雪でも「キノコが採れなくて困る」で済みますが、この寒波で北陸~東北地方は大変な大雪になってるようです。その冷たい空気が、私の住む岐阜地方の山にも来てるみたいですね。

 

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エノキタケとアラゲキクラゲ。

これらが沢山出てくれると冬山は楽しいのですが、今のところ、当たり年な感じはしません。雨が少ないからかな。

特にエノキタケは私的な冬キノコの王様で、大好きです。

 

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一カ所だけ、ナメコ。多分、ナメコはこれが今年の最後になりそう。

正直この状況では、採れると思ってなかったので、結構嬉しい。

 

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ハチノスタケ

個性的で、綺麗なキノコ。「観賞菌」と呼ばれる種ですね。噛んでみると、革靴の底?のような感じ。毒はないですけど、とても食べられません。

 

 

どの種も、陽が当たっても、冷凍保存状態。寒波で半強制的に晩秋キノコは終了で、冬型にシフトですね。

 

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ヒラタケは秋から発生し、真冬でも出会える有難いキノコ。冬場の濃いグレーが掛かったヒラタケは「カンタケ」と呼ばれ、美味しいです。華奢なものが多い冬のキノコの中で、これはボリューミー。

 

 

雪景色は美しいですが、今はまだそんなに観なくても良くて。

もう一ヵ月と少ししたら、来期の渓流釣りが解禁します。そうなったら休日は、嫌という程雪中を歩くことになりますから。

 

今回、道中で寄り道して、アマゴが居る渓流を見に行きました。

すると大き目の淵に、居る居る・・。

20㎝切るくらいのアマゴが4~5尾、あまり動かず、ジッとしてます。これだけ冷え込むと、活発に捕食態勢にはなりませんね。

 

解禁したら、あの動かない魚達をどう攻略しようかと、流れを見ながら考えるのも良いものです。やはり私の山渓遊びの中心は渓流釣りですのでね。

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秋キノコが終了なのは残念ですが、真冬になっても山遊びは楽しく継続で、今後しばし、低山で遊ばせて貰います。

 

クリスマス寒波が来るとの予報、年末年始はどうなるかな?

 

 

 

 

 

2022年12月14日 (水)

養殖渓魚の定着率の低さ

養殖場で繁殖繰り返したヤマメ 側線少なく生存率低下の可能性

 

川魚の「ヤマメ」のうち、養殖場で繁殖を繰り返してきたものは水流などを感知する「側線」と呼ばれる体の器官が野生のものより少なくなっていて、放流後の生存率が低くなる可能性があることが国立科学博物館などの研究で分かりました。

国立科学博物館と水産研究・教育機構は後志の尻別川水系に生息する野生のヤマメと養殖場で13代、およそ40年にわたって繁殖を繰り返してきたヤマメそれぞれ30匹について、「側線」の数を比較しました。
側線は魚の頭や体にある水流や振動を感知するための器官です。
その結果、養殖場で繁殖を繰り返したヤマメは側線が退化し、野生のヤマメに比べて側線の数がおよそ10%少なくなっていることが分かりました。
ヤマメの一部は海に下ってサクラマスとなり再び育った川に遡上しますが、側線が少なくなると放流後の生存率が低くなる可能性があるということです。
水産研究・教育機構の長谷川功主任研究員は「養魚場で世代交代を繰り返したヤマメを放流しても期待するほど増えないと指摘されていたが、今回の研究はその指摘の根拠の1つを示す結果になったと思う」と話していました。

 

 

養殖場で継代した放流魚の、河川での定着率・繁殖率が低いと言われていて、ではそれは何故か? 側線の数が少ないとは、具体的な結果が出ましたね。

 

私も素人ながら、放流事業はなるべく魚族繁殖に繋げて欲しいと願う一釣り人です。

代々繁殖行動をせず、人の手で交配した魚達では、放流後に魚族を増やすことにはなり難い、らしい。行動遺伝がどこまで影響するのか分かりませんが。近年の鮭の減少も、これが係わってるのではないかな。

 

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「河川で渓魚を釣ること」のみに特化して放流を考えるなら、成魚放流が確実性が高い。そこに居るか居ないか、の段階は飛ばせますのでね。

成魚放流も一つの放流の形態。近年では過密養殖を避けて、姿形が天然種に近い魚を育て、それを放流する河川もあるようです。

 

 

私の場合は確実性が低くても、自然河川に泳ぐ魚を探すのが好きです。ので、稚魚放流の繁殖・定着があまり良くない事が分かってきた今、発眼卵や親魚等の放流形態で、渓魚増殖が叶えば良いなと。あくまで私の個人的意見です。

釣り切ったらお終いになる成魚(これまた更に定着率は低く、一部が残る)より、河川で育つ過程で野性味を帯びる稚魚の方を、それより有効な方法があるのなら、そちらへシフトして頂きたいと思います。

 

 

花魁アマゴ・漁協の放流事業

時折こうしたニュースを観て、想うことをまとめている訳ですが。

末永く渓流釣りが楽しめて、良い環境が未来に残る事を願っています。

 

 

 

 

2022年12月13日 (火)

2022 ナメコ終盤

今シーズンの晩秋キノコの発生が終わりに近付いています。幼菌がかなり少なくなりましたし、雨さえ降ればまだ幾らかは出そうですが、寒気が来始めてますから、今後は厳しいだろうと。

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朝晩が冷え込むと、山のキノコは凍り付きます。凍みに強いのが晩秋〜冬型のキノコたち。中秋のキノコだと、霜が降ると腐ったりしますからね。ナメコは凍っても悪くならず、気温が上がると氷が解けて成長します。

 

凍っている間は大きくならなくて、成長が遅い。それが良いのか、最終時期のナメコは身の締まった高品質なものが多いです。

寒さで虫が着かなくなりますし、食べても食感が良い。これは他の冬キノコも同様ですね。

 

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茶色が濃くなるのが、凍みのナメコの特徴。ピークの頃ほどの量は出ないですが、初冬ならではの楽しみです。

これに出会えると嬉しくもあり、終盤を感じて、やや寂しくもなります。

 

今時期は中々見付からないので、歩く距離が伸びがち。ナメコが良く出るのは山の急斜面が絡む場所が多く、ただでさえ歩くのが大変なのですが。

 

やっと出会えた綺麗な株は、とても嬉しいです。

ただ今年は、雨が少ないので乾燥気味で、艶やかなヌメリが無いのが残念。

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最近気が付いたのですが、木々の隙間から覗く山の「キノコが出そうな雰囲気」が、以前より遠くまで見えるようになりました。さすがに山徘徊ばかりしているので、経験から判断が出来てきたかな。

これは文章化が難しく、あくまで「雰囲気」ですけども。木の生え方、斜面の陰り方から、空気(風)の抜けを見る感じ。

 

それと、地図で歩いた地形とキノコの生え場を事後確認して、感覚と実際を合わせる作業をしていて、これが結構面白くて。現地での感覚と、実際を合わせてみると、気付くこともあります。

その時々に傾向があって、東西南北のどちら向きの斜面が良かった・良くなかった等、キノコに関してはこの検証は意味がありそうです。

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クリタケもまだ少し出てました。こちらも最終でしょう。

ナメコも終わって、今後はキノコ採りはヒラタケ、エノキタケ等にシフトです。

採れる量は少なくなりましたけど、ナメコが好きなので、もう一回くらいは探しに行くかも?

 

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これを書いている今、少し雨が降っています。

明日からは強い寒気が入るとの予報。路面凍結に注意して、また次の山を考えようと想います。

 

 

 

 

 

 

2022年12月 6日 (火)

初冬のナメコ

私の行く地域だと、ナメコは11月末くらいがピークになります。

このキノコの魅力は見事な群生をするところで、株立ちファンとしては、大好きな種です。なのでこの時期はナメコばかり追い掛けてるんですね。

 

出会うと「うおっ!!」って、声が出てしまいます。これが嬉しいんですよ。

 

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隙間が無いくらいに密集した発生は「ナメコタワー」と呼ばれます。

そこまでの大群生は、私は過去に数回しか見ていません。

今年は一回だけ出会いましたが、残念ながら、すでに老菌でした。何とも勿体ない・・。

山入のたびにタワーを探してまして、何とか良い状態で出会いたいですけど、これが中々叶わないです。それでも今回は、まずまずの群生に幾つか出会うことが出来ました。

 

 

昨年は割と遅くまでナメコは出てくれました。しかし今年は雨が遠くて、ちと厳しい。

乾燥したキノコが多いですし、幼菌が少なくなっていて、本年の発生のピークは過ぎたかなと言った感じ。雨さえ来れば、もうしばし発生しそうですけども。

 

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今回は私には珍しく、スマホのGPSを使いました。いつもは自分の感覚の判断で歩いていて、使用しないのですが。

結果、自分が思うより、位置の把握に大きなズレがあると分かりました。

 

山の凸凹を歩き、谷や岩を迂回したりすると、結構な歩数を稼いでも、直線距離は知れたものだったりして。

これが自分で感じてるよりずっと、移動距離が短かったのです。正直、ちょっとショックを受けました。

 

 

それと、入山点を変えて歩いてみると、方向が変わる事でこれまた感覚が違います。

同じ山に居るはずなのに、景色と距離が違うように感じるんですね。

思いの外、近い・遠いとか、上から見るより下から見た方が急斜面だとか。実際には同じなんですけども、何の錯覚なのかな?

 

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山では気を付けないと危険個所もあるし、道迷いもします。

 

キノコの姿が見えて、ルートを外れて歩くと、歩いた先にまたキノコが見えて・・と何回か繰り返したら、現在地不明、とかね。

一旦そうなると、元の場所に戻るのが大変。景色が登りと下りでは違って見えますから。

こうしたこともあるので、同じ山でも角度を変えて歩き、確認するのは有効な気がします。

 

今回は「分かってたつもり」な感覚が案外とズレてたので、あらためて知った場所でもしっかり見てみようと思いました。GPS機能とは、マコトに便利ですね。

 

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私は便利機能は補助としまして。

地図で見てても、実際に歩くと目当てのキノコの出てるのは、想定とは違うことが多いです。でも事前に地形が分かるのは心強いし、それにより歩く方向の選択も出来ます。

 

 

そろそろ山の冷え込みが来ていて、今後はキノコが冷凍保存?されるでしょう。そうなると新しい発生は、更に少なくなります。

雪マークがまだ出ていないので、もうしばし山歩きが出来るかなと想います。

 

 

 

 

 

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