2023年渓流解禁を控え、振り返る
毎年のこと、この時期になると、過去記録や画像を見返しています。このブログは2010年秋からで、それ以前の画像だと、もう大分懐かしい。
2010年は、自身の釣りに大きな変化がありました。
7月 (1
竿の弾力を活かし、掛けた場所から動かず、良型を余裕を持って止められる、その感覚を得た釣行。釣り道具のバランスと使い方に、手応えを得ました。
この一尾との出会いは、私には大きな前進だったと今も想います。
7月 (2
雨後の長良川本流。
サツキマスと呼ぶには小さいので、モドリ、サボリと言われる、遡上型の魚。
ダム絡みの本流とはまた違う、遡上河川の釣り。
8月
良さそうな流れで反応無し。
立ち位置を変えて、上流側から送り込んだらガツン!
流芯を横切って寄せられず、最後は川に飛び込みました。あれでバラしたら泣くところでしたが、捕れて良かった。
9月 (1
夜明けと同時に竿を出し、掛けました。
秋のオス♂アマゴは格好良い。
淵尻のカケアガリを舐めるように仕掛けを流す。後に、「仕掛けを引く」「流れを咬む」と私が言う釣り方になっていきます(あくまで私的な表現です)。
9月 (2
禁漁前の最終釣行。
ほんの小さな、しかし気になる流れがあり、狙ってみました。
あんな場所に婚姻色のアマゴが居た。しかも一発で出るとは。
当時は手探りで9月の魚を探していて(その後もですが)、良いヒントを貰えた気がします。
これらの魚たちとの出会いは、よく覚えていて、年数が過ぎても色褪せない思い出です。
釣りを続いているとほんの稀に、これが正解だ、との、手応えがあるのです。更に稀に、それが強く感じられる時も。こんな時はとても嬉しい。「発見」ですね。
そうなれば、その手応えの再現性を検証し、応用し、そこで生まれる疑問に対応し、この繰り返しです。日時や条件が違うと、正解不正解が入れ替わったりもしますし。
正解を増やし、不正解を減らす、これは経験からの判断力。最初の正解はマグレ当たりでも、何度も再現できたなら、それは実力。
当たりを引くには真剣に数をこなす以外になく、当たりが出ても、再現性を持たせるのは更に数が必要です。そしていつしか考えなくても体が動く、つまり技術になり、更にその技術を磨いていく。・・それが私は思うように行かないわけですが。
少しづつ積み重ねたものが、ある時から見える形になってくる。私の2010年は、そんなシーズンでした。
2016年にはずっと追い掛けてきた考察にキリが着き(終わりじゃないですが)、2020年に「流れを咬む釣り」に新しい発見があり。
これは先に書いたように「当たりを引いた」のですが、そこが完成形じゃなくて、積み重ねが形(釣果)になったことで、新たに追い掛けるテーマが生まれた、のです。終わりなき楽しさだなと思います。
今は、自然条件の考察を深めて、釣りの技術と自然の知識をリンクさせようと取り組んでいます。釣果が全てとは考えていませんが、狙いの魚が取れることで、自身の進歩が確認できるのは確か。
私は長く続けてきても、自身が「上手くなった」とは中々実感できません。というより、年数の割に成長がないなと、いつも感じています。
新たに始まる2023年渓流シーズン。
感動に震える魚と出会い、向上の手応えを得られる、今年もそんな釣りがしたいと想っています。
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